ヒドロキシクエン酸の生理作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 20:58 UTC 版)
「ヒドロキシクエン酸」の記事における「ヒドロキシクエン酸の生理作用」の解説
脂肪蓄積抑制作用 摂取した糖質は、解糖系でピルビン酸まで変換されたあと、アセチルCoAを経てTCAサイクルに入ってクエン酸となる。ここで、過剰なアセチルCoAはマロニルCoAを経て脂肪酸に変換される。ヒドロキシクエン酸は、ATPクエン酸リアーゼを阻害することにより、クエン酸からアセチルCoAに変換する経路を阻害し、過剰なアセチルCoAが生成されるのを防ぐことで脂肪が蓄積するのを妨げる。 グリコーゲン蓄積促進作用 ヒドロキシクエン酸はATPクエン酸リアーゼを阻害することにより、アセチルCoAに変換されなかったクエン酸は、グリコーゲンへと変換される。 脂肪燃焼促進作用 体内の脂肪酸はアシルカルニチンに変換され、β酸化、TCAサイクルを経てエネルギー源となる。ヒドロキシクエン酸はアセチルCoA生成を阻害し、その結果マロニルCoAを減少させる。この時、カルニチンアシルトランスフェラーゼが活性化し、その結果、脂肪の分解が促進される。
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