バルトたちの新正統主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 10:14 UTC 版)
「新正統主義」の記事における「バルトたちの新正統主義」の解説
バルトの特徴は「神の言葉の神学」と呼ばれる神学にある。バルトは、誤りだらけの人間のことばに過ぎない聖書が、神との出会いの契機において、神のことばと見なされるときがあるとし、聖書の客観的な権威を認めない。新正統主義の聖書観は、断続的神言化説と呼ばれる。バルトは、自由主義神学(リベラル神学)に欠陥があるとしたが、聖書についてリベラル派の高等批評を受け入れていた。正統主義では、聖書を神の言葉と信じるが、それに対して新正統主義は聖書そのものの霊感を認めず、聖書は神のあかしであるという。また新正統主義の神学者ブルンナーは、正統主義の聖書観を「紙の教皇」(Paper Pope)と呼んで否定した。
※この「バルトたちの新正統主義」の解説は、「新正統主義」の解説の一部です。
「バルトたちの新正統主義」を含む「新正統主義」の記事については、「新正統主義」の概要を参照ください。
- バルトたちの新正統主義のページへのリンク