ハチ博物館とは? わかりやすく解説

ハチ博物館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/28 01:18 UTC 版)

ハチ博物館
施設情報
正式名称 ハチ博物館
専門分野 ハチ
事業主体 中川村
管理運営 中川観光開発株式会社
開館 1995年4月
所在地 399-3801
長野県上伊那郡中川村大草4489
位置 北緯35度38分08.88秒 東経137度56分55.46秒 / 北緯35.6358000度 東経137.9487389度 / 35.6358000; 137.9487389
外部リンク りんごとハチミツの里 信州中川村 望岳荘 館内施設
プロジェクト:GLAM
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長大なハチの巣、全長4.1メートル
巨大なハチの巣、重量約500キログラム
聖火ランナーを模したハチの巣

ハチ博物館(ハチはくぶつかん)は、長野県上伊那郡中川村にあるハチ博物館である。

概要

ハチ博物館は、中川村営の宿泊施設である望岳荘の館内に立地する、ハチをテーマにした博物館であり、中川村在住のハチ研究家が、習性を利用することでキイロスズメバチを操り、自在な形状で巣作りをさせた様々なハチの巣や、ハチを並べることで描いた絵であるハチアート、ハチの生態や標本などが展示されている。

主な展示物には、1994年に博物館の目玉とすべく作成された、全長4.1メートルの長大なハチの巣や、1995年に長野オリンピックの成功を祈念して作成された、聖火ランナーを模したハチの巣、1996年から1997年にかけて作成された、重量500キログラムの巨大なハチの巣などがある。

博物館の開館は1995年4月であり、観光振興を目論む中川村が村内の新たな観光拠点とすべく、中川村ふれあい観光施設条例に基づいて設置したもので[1][2]、管理・運営は指定管理者制度に基づいて、村が出資している第3セクターの中川観光開発株式会社が行っている[3]

主な展示物

長大なハチの巣

ハチ研究家が操ったキイロスズメバチの女王蜂27匹と働き蜂約20万匹により作成されたハチの巣であり、大きさは全長が4.1メートル、直径は約60センチメートルとなっている[4]。台木となっているナラの木は、鉄筋コンクリート製の台座に固定されており、全長は4.9メートルである。

ハチ博物館の目玉とすべく1994年に作成されたもので、5月に台木の設置が行われ、完成後の12月17日に望岳荘へ搬入された[5][4]

完成当時としては世界最長となるハチの巣であったが、1996年にこれを越える全長が6.5メートルになるハチの巣が作成され、東御市の蜂天国で展示されている。

巨大なハチの巣

ハチ研究家が操ったキイロスズメバチの女王蜂114匹と働き蜂約50万匹により作成されたハチの巣であり、大きさは全長2.7メートル、直径2.25メートル、胴回り6.6メートルで、重量は巣本体が約500キログラム、台木と台座が約1000キログラムとなっている[6][7]。ハチの習性を用いることで、巣の側面に「ハチ」の文字を描かせている。

1996年から1997年にかけて作成され、1998年4月16日にハチ研究家の後援組織である蜂友会(ほうゆうかい)によってハチ博物館へ搬入された[7]

聖火ランナーを模したハチの巣

ハチ研究家が操った女王蜂20匹と働き蜂約15万匹により作成されたハチの巣であり、全長は2メートル、重量約20キログラムとなっている[8]

長野オリンピックの成功を祈って、1995年6月から11月にかけて作成され、1996年4月18日にハチ博物館での展示が始まった[9]。また9月25日からは長野県庁の本館棟1階にある県民ホールでも展示された[8]

入館者数

  • 2003年7月1日〜2004年6月30日: 8391人[10]
  • 2004年7月1日〜2005年6月30日: 7310人[10]
  • 2005年7月1日〜2006年6月30日: 6095人[11]
  • 2006年7月1日〜2007年6月30日: 4807人[12]
  • 2007年7月1日〜2008年6月30日: 4752人[13]
  • 2008年7月1日〜2009年6月30日: 5365人[14]

利用情報

休館日
毎月第3水曜日
開館時間
9:00 〜 17:00
入館料
小学生以上 300円
入館料の支払いは望岳荘のフロントで行う

脚注

  1. ^ 日本農業新聞 1995年4月17日 『巨大ハチの巣に家族連れどっと、長野県中川村の博物館人気呼ぶ』
  2. ^ 中川村ふれあい観光施設条例ウェブ魚拓
  3. ^ 中川村 「広報なかがわ No.335 2006 4月号」(ウェブ魚拓) 2006年4月15日、13ページ。
  4. ^ a b 日本農業新聞 1994年12月20日 『4.1メートルのハチの巣、新居へ移す、長野・中川村』
  5. ^ 日本農業新聞 1994年5月18日 『ハチの巣、4メートルに挑戦、長野の富永さん』
  6. ^ 信濃毎日新聞 1998年4月23日 夕刊 『中川の富永さん制作・巨大ハチの巣 引っ越し作戦、記者も現場へ』
  7. ^ a b 信濃毎日新聞 1998年4月17日 朝刊 『中川の500キロ・巨大ハチの巣 研究室から博物館へ、引っ越し』
  8. ^ a b 中日新聞 1996年9月26日 朝刊 『見事!聖火ランナー像 中川村の富永さん ハチの巣づくり利用 知事ら除幕』
  9. ^ 朝日新聞 1996年4月18日 東京朝刊 『聖火ランナー形の巨大な巣が完成 長野のハチ博物館(青鉛筆)』
  10. ^ a b 中川観光開発 「第35期 中川観光開発(株)株主総会資料」(ウェブ魚拓) 2005年9月27日、〔2〕。
  11. ^ 中川観光開発 「第36期 中川観光開発(株)株主総会資料」(ウェブ魚拓) 2006年9月28日、〔2〕。
  12. ^ 中川観光開発 「第37期 中川観光開発(株)株主総会資料」(ウェブ魚拓) 2007年9月28日、〔2〕。
  13. ^ 中川観光開発 「第38期 中川観光開発(株)株主総会資料」(ウェブ魚拓) 2008年9月26日、〔2〕。
  14. ^ 中川観光開発 「第39期 中川観光開発(株)株主総会資料」(ウェブ魚拓) 2009年9月30日、〔2〕。

関連項目

外部リンク


ハチ博物館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/26 21:03 UTC 版)

望岳荘」の記事における「ハチ博物館」の解説

詳細は「ハチ博物館」を参照 ハチ博物館は、望岳荘館内にあるハチテーマにした博物館であり、中川村在住ハチ研究家キイロスズメバチ習性利用して作った様々なハチの巣などを展示している。

※この「ハチ博物館」の解説は、「望岳荘」の解説の一部です。
「ハチ博物館」を含む「望岳荘」の記事については、「望岳荘」の概要を参照ください。

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