ノーガハイドとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ノーガハイドの意味・解説 

ノーガハイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/23 10:08 UTC 版)

ノーガハイドを使用したケム・ウェーバーの「エアライン」アームチェア(1934年頃)[1]

ノーガハイド(Naugahyde)は、アメリカ人工皮革のブランド名のひとつ。布にポリ塩化ビニルを吹き付けたビニールレザーの一種で、ユナイテッド・ステイト・ラバー・カンパニー(現・ユニロイヤル)社が売り出し、1960年代に広く普及した。通気性がないため、ソファスーツケースなどに使われた。同社の所在地であるコネチカット州ノーガタックと、皮を表す言葉hideを合体させて命名された。

歴史

  • 1920年 - 2月20日、布地に皮革繊維とゴムの化合物を塗布したノーガハイドが発明される。最初の製品はハンドバッグ[2]
  • 1930年 - ゴムをベースにしたノーガハイドが鉄道や自動車、映画館で使用される[2]
  • 1941年 - アメリカの第二次世界大戦参戦により鞄のほか靴、衣服へ使用が広がる[2]
  • 1966年 - 広告キャンペーン用キャラクター「ノーガ」を発表[2]
  • 1982年 - 真空成型に対応した製品を発表[2]

宣伝用キャラクター「ノーガ」

まだビニールレザーが珍しかった1960年代、ノーガハイドが何の革なのかという問い合わせがメーカーに多数寄せられた。そこでユニロイヤル社は、「動物を殺傷しない人工皮革」という点を強調するために、「ノーガ」という架空の動物を創り上げ、これを宣伝材料に使った。同社の設定では、ノーガは18世紀にアメリカにもたらされたスマトラ原産の動物で、脱皮するので、動物を殺さないでその皮を利用することができる、というもの[3]。ノーガハイドの端切れで「ノーガ」という名のキャラクター人形を作り、代理店や一般客に配って宣伝に利用した。1966年の誕生から[2]1970年代にかけて使われたが、現在は復刻版や企業とコラボレーションしたものが出ている[4]

脚注

脚注

  1. ^ The Metropolitan Museum of Art.
  2. ^ a b c d e f UNIROYAL GLOBAL.
  3. ^ A Nauga Storyノーガハイド公式サイト
  4. ^ Nauga / ナウガ, DealerShip

参考文献

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ノーガハイド」の関連用語

ノーガハイドのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ノーガハイドのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのノーガハイド (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS