ネフェルティティ (マイルスデイヴィスのアルバム)とは? わかりやすく解説

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ネフェルティティ (マイルス・デイヴィスのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 05:04 UTC 版)

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ネフェルティティ
マイルス・デイヴィススタジオ・アルバム
リリース
録音 1967年6月7日 - 7月19日
ジャンル ジャズ
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース テオ・マセロ、ハワード・ロバーツ
専門評論家によるレビュー
マイルス・デイヴィス アルバム 年表
ソーサラー
(1967年)
ネフェルティティ
(1967年)
マイルス・イン・ザ・スカイ
(1968年)
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ネフェルティティ』(Nefertiti)は、ジャズトランペット奏者マイルス・デイヴィスが1967年に制作・発表したアルバム。現行のリマスターCDには、別テイクが4トラック追加されている。

解説

本作は、いわゆる第2期クインテットで制作したアルバムの一つで、また、マイルスの生涯において最後の、アコースティック楽器のみで演奏されたアルバムでもある。レコーディング時期が『ソーサラー』のレコーディング時期とも近いため、『ソーサラー』とは姉妹作的関係にある。

ウェイン・ショーターが作曲面で大きく貢献し、マイルスは後年、「人々が作曲家としてのウェインの凄さに本当に気付き始めたのも『ネフェルティティ』からだった」と述懐している[1]ハービー・ハンコック作の「ライオット」は、ハービーがブルーノートから発表したアルバム『スピーク・ライク・ア・チャイルド』にも、異なるアレンジで収録された。また、ウェイン作曲の「ピノキオ」も後にウェザー・リポートV.S.O.P.クインテットなどで再演されている。

その後マイルスは、ハービーにエレクトリックピアノを、ロン・カーターエレクトリックベースを弾くように指示し、エレクトリック・ジャズ・アルバム『マイルス・イン・ザ・スカイ』を制作。

エピソード

表題曲「ネフェルティティ」はフロント奏者であるマイルス、ウェインが全くソロを取らず、同じメロディを繰り返す曲として知られる曲であるが、この曲のレコーディング時の1発目の演奏が非常に素晴らしいものであったのにもかかわらず、プロデューサーであるテオ・マセロが録音をしておらず、結局アルバムに収録されたのは意図的に1発目の演奏の再現を試みたものであった。これを反省したマイルスは、これ以後のレコーディングからレコーディング時のセッションを全て録音する様になり、それが後の「セッション音源をテオが編集し完成させる」というスタイルに繋がっていく。

収録曲

7.-10.はボーナス・トラック。

  1. ネフェルティティ - Nefertiti(Wayne Shorter)
  2. フォール - Fall(W. Shorter)
  3. ハンド・ジャイヴ - Hand Jive(Tony Williams)
  4. マッドネス - Madness(Herbie Hancock)
  5. ライオット - Riot(H. Hancock)
  6. ピノキオ - Pinocchio(W. Shorter)
  7. ハンド・ジャイヴ(別テイク1)
  8. ハンド・ジャイヴ(別テイク2)
  9. マッドネス(別テイク)
  10. ピノキオ(別テイク)

演奏メンバー

出典

  1. ^ 地球音楽ライブラリー マイルス・デイヴィス(TOKYO FM出版、ISBN 4-88745-074-5)p.98



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