ネタンス_(エトルリア神話)とは? わかりやすく解説

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ネタンス (エトルリア神話)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/07 08:05 UTC 版)

ネタンス英語: Nethuns)は、エトルリア神話において、当初は井戸であったが、後にも含む全般を司るとされたケルト神話のネクタン、ペルシャ神話およびヴェーダ神話で同表記されているアパム・ナパトと共通の語源を有すると考えられており、大元はインド・ヨーロッパ祖語の"甥"や"孫"を意味する「*népōts」であると言われている。この説を踏まえると、エトルリアはウンブリア語の水の神である「*Nehtuns」(ローマ神話ネプトゥーヌス)からとった可能性がある[1]

エトルリアで実施されていた腸卜に用いる銅製器具、ピアチェンツァの肝臓(Liver of Piacenza)にも、略称であるNeθと表記されている[2]。また、ドデカポリスの一つであるヴェトルニアの守護神として、イルカ三叉槍と共にケートスをモチーフとした被り物を冠した横顔が紀元前215年から211年に造幣されたコインに描かれている[3]

他にも、バチカン美術館が所蔵する銅鏡に「NETHUNS」と刻印されている[4]

脚注

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  1. ^ Helmut Rix, "Etruscan," in The Ancient Languages of Europe (Cambridge University Press, 2008), p. 163.
  2. ^ L.B. van der Meer, The Bronze Liver of Piacenza: Analysis of a Polytheistic Structure (1987).
  3. ^ An illustrated example.
  4. ^ Noted by George Dennis, The Cities and Cemeteries of Etruria (London) 1848, a time when Nethuns and Neptune were not yet securely linked. (On-line text)

参考文献

  • Lexicon Iconographicum Mythologiae Classicum, VII (Zurich and Munich:Artemis) 1994. The basic professional reference.



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