ニルス=アスラク・ヴァルケアパーとは? わかりやすく解説

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ニルス=アスラク・ヴァルケアパー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/05 09:11 UTC 版)

ニルス=アスラク・ヴァルケアパー
Nils-Aslak Valkeapää
生誕 (1943-03-23) 1943年3月23日
Enontekiö  フィンランド
死没 2001年11月26日(2001-11-26)(58歳没)
Espoo, Finland
国籍

Sámi

Norwegian
別名 Áillohaš, Áilu
職業 Writer, musician, artist
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ニルス=アスラク・ヴァルケアパーフィンランド語: Nils-Aslak Valkeapää1943年3月23日 - 2001年11月26日)は、サーミ語でアイロハス(Áillohaš)としてフィンランドでの市民権を得たサーミ人ミュージシャン芸術家詩人。愛称はアイル[1]

経歴

フィンランドのラッピ州のエノンテキオで生まれた[2]。両親はトナカイを遊牧するサーミ人[1]スウェーデンとの国境近くのカシヴァリシやノルウェーのシーボトンで人生の多くを過ごした。小学校教諭や雑誌編集長などを経て、1947年、詩集『春の夜はあふれる明り』でデビュー[2]。その後は詩・歌・絵画などのフリーランスの芸術家として活動した[2]1994年にノルウェーで行われたリレハンメルオリンピックの開会式で国際的なデビューを果たした。

詩人として、トナカイ遊牧民族サーミ人の立場から技能万能主義や知識万能主義を批判する詩や自然を讃える詩を残している[2]

エストニアの白星勲章英語版を受章したほか、フィンランドのオウル大学から文学名誉博士号を、ラップランド大学英語版から教育学名誉博士号を授与された[1]

2001年11月に大岡信主宰のしずおか連詩の会に参加のために来日し、その帰途ヘルシンキで翻訳家大倉純一郎の家に立ち寄り、そこで没した[3][4]

脚注

  1. ^ a b c 大岡信 編『連詩闇にひそむ光』岩波書店、2004年11月、167-168頁。ISBN 4-00-002532-5 
  2. ^ a b c d 大倉純一郎『スオミの詩 フィンランド現代詩撰集』花神社、1988年7月、272-274頁。 
  3. ^ 四元康祐「詩探しの旅」 深い眠りのうちに|日本経済新聞 2022.7.17 2022年7月17日閲覧。
  4. ^ 『連詩闇にひそむ光』岩波書店、62-67頁。 



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