ニトロイル化合物
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ニトロイル化合物(ニトロイルかごうぶつ)は、陽イオン性原子団 NO
2 または、陽イオン NO+
2を含む化合物の総称である。フッ化ニトロイル (NO2F) 、塩化ニトロイル (NO2Cl)などがある[1]。国際的にはnitrylだが、日本語では有機化合物の R−C≡N のnitrilと同じ発音になるためニトロイルが推奨される。
ニトロイルの部分は2個の酸素原子と2つの結合を持つ窒素原子と、窒素原子と2個の酸素原子の間で等しく共有される第三の結合を含む。窒素を中心とするラジカルは他の一価の原子または原子団 (X) と自由に N-X 結合を形成する(XはF, Cl, OHなど)。
有機命名法では、ニトロイルはニトロ基として知られている。例えば、ニトロイルベンゼンは通常ニトロベンゼン (PhNO2) と呼ばれる[2]。
出典
- ^ Nomenclature of Inorganic Chemistry IUPAC Recommendations 2005. IUPAC. (2005). オリジナルの2014-12-22時点におけるアーカイブ。 2018年11月27日閲覧。
- ^ International Union of Pure and Applied Chemistry, Commission on the Nomenclature of Organic Chemistry (1993). A guide to IUPAC nomenclature of organic compounds: Recommendations 1993. Panico, Robert; Powell, Warren H.; Richer, Jean-Claude. Oxford: Blackwell Scientific Publications. ISBN 0632037024. OCLC 27431284
関連項目
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