ドルトンの実験手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 08:59 UTC 版)
「ジョン・ドルトン」の記事における「ドルトンの実験手法」の解説
ドルトンは、より精度の高い実験器具が入手可能であっても不正確な器具で満足していた。ハンフリー・デービーはドルトンは「実験者としては極めて粗雑」だとし、手よりも頭で必要な結果を得ていると評した。一方で後の歴史家がドルトンの重要な実験を再現し、ドルトンの実験結果が極めて正確だったことを確認している。 New System of Chemical Philosophy の第1巻第2部の序文でドルトンは他者の公表した結果を鵜呑みにしたことで何度もひどい目に合ったとし、可能な限り自分で確かめられたものしか採用しないとしていた。したがって、おそらくゲイ=リュサックの気体の体積についての法則も完全に受け入れたわけではなかったと見られる。塩素についても、デービーがその特性を正確に測定した後も自分で求めた原子質量を使っていた。イェンス・ベルセリウスの元素記号の表記法にも反対していた。
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