トロイア戦争前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 09:32 UTC 版)
ギリシア軍に加わったカルカースはアキレウスをギリシア軍に参加させることを提案したので、オデュッセウスは策略によってアキレウスを仲間に加えた。 またアウリスにギリシア軍が集結し、泉のそばに祭壇を築いて神々を祭祀したとき、祭壇の下から大蛇が現れて泉のそばのプラタナスの木に登った。そこには雀の巣があり、大蛇は8羽の雛を呑み込み、さらに巣の周りを飛びまわる母鳥を喰らった後、石と化して地に落ちた。カルカースは神意を悟り、大蛇はゼウスが遣わしたもので、大蛇が雛と母鳥を9羽喰らったように我々もトロイアで9年間戦い、10年目に勝利することができるだろうと予言した。 しかしギリシア軍はトロイアの場所を知らなかったため、誤ってミューシアに上陸し、テーレポスと戦った。その後、ギリシア軍は再びアルゴスに集まったが、テーレポスがアキレウスに受けた傷を癒してもらいにやって来たときにトロイアの場所を教えてもらい、カルカースは予言の術でその情報が正しいことを保証した。
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