トノーニの情報統合理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/02/25 02:10 UTC 版)
「意識の境界問題」の記事における「トノーニの情報統合理論」の解説
イタリア出身の神経科学者ジュリオ・トノーニによって提出された意識の情報統合理論(Information Integration Theory of Consciousness)は、意識体験の境界を計算するためのアルゴリズムを含んだ内容となっている。この理論はまだ荒削りで、推測的なレベルの理論に過ぎないが、トノーニは脳内の部分要素間が持つ、相互情報量で計られる情報的つながりが最も強い一群のグループを、メイン・コンプレックス(main complex)と呼び、このメイン・コンプレックスの範囲が人間の持つ意識体験の範囲と対応するのではないか、としている(メイン・コンプレックスとして具体的には視床皮質系が想定されている)。そしてメイン・コンプレックス内での各要素の情報論的な結合関係と活動状態とが、体験される意識経験の内容を決めているのではないか、としている。理論の詳細についてはトノーニの論文を参照のこと。
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