デーヴァナーガリーとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 17:40 UTC 版)
「ウルドゥー文字」の記事における「デーヴァナーガリーとの違い」の解説
ヒンディー語とウルドゥー語は日常語レベルでは同一言語といってよいが、ヒンディー語は左横書きのデーヴァナーガリーで書かれる。デーヴァナーガリーはアブギダであるため、母音の表記方法はまったく異なる。 ウルドゥー文字であらわされる子音のうち、[q x ɣ f z ʒ] は借用語にのみ現れる。デーヴァナーガリーの場合、これらの音をあらわすには、それぞれ k kh g ph j に点(ヌクター)を加えた क़ ख़ ग़ फ़ ज़ を使うが([ʒ] は通常 [z] と区別されない)、実際には点を打たず、k kh g ph j とつづりの上でも音の上でも区別しないことが多い。 デーヴァナーガリーにある鼻音字 अं ङ ञ ण (ṃ ṅ ñ ṇ) はウルドゥー文字には存在せず、すべて ن (n) と書く。サンスクリットからの借用語にあらわれる ऋ (r̥) ष (ṣ) はそれぞれ ر (ri) ش (š) と区別せずに書く。例:کرشن (krišn = kr̥ṣṇ, クリシュナ)。デーヴァナーガリーのつづりも、元のサンスクリットの音の区別を保存しているだけで、発音上は区別されない。
※この「デーヴァナーガリーとの違い」の解説は、「ウルドゥー文字」の解説の一部です。
「デーヴァナーガリーとの違い」を含む「ウルドゥー文字」の記事については、「ウルドゥー文字」の概要を参照ください。
- デーヴァナーガリーとの違いのページへのリンク