デンチャイ - チェンコーン線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/20 08:16 UTC 版)
デンチャイ - チェンコーン線 | |||
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基本情報 | |||
起点 | デンチャイ駅 | ||
終点 | チエンコーン | ||
駅数 | 26 | ||
開業 | 未開業(2028年予定[1]) | ||
所有者 | タイ国有鉄道 | ||
運営者 | タイ国有鉄道 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 323.1 km[2] | ||
軌間 | 1,000 mm | ||
電化方式 | 非電化 | ||
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デンチャイ - チェンコーン線は、タイ王国北部にて計画されているタイ国有鉄道の路線で、2025年現在建設中である。
北本線デンチャイ駅よりチエンラーイを経由し、ラオス国境チエンコーンに至る。 2024年12月時点での工事進捗率は約 9.4 %である[3]。
概要
- 全長 - 323.1 km
- 全26駅(分岐点となるデンチャイ駅を含む)
- 1級 - 4駅(デンチャイ、プレー、パヤオ、チエンラーイ)
- 2級 - 7駅(スーンメーン、ソーン、ガーオ、パヤオ大学、パーデート、ウィエンチエンルン、チエンコーン)
- 3級 - 2駅
- 停車場 - 13駅
- トンネル - 4区間(トンネルはすべて複線区間)、総延長13.5 km
上記区間とは別に、チエンラーイ県ウィエンチエンルンにて分岐し、チエンセーンに至る約22 kmの支線が計画されていたが、2025年時点において実現の目途は立っていない。
歴史
本路線の計画は古く、1941年に発表された「全国鉄道建設計画」に原案を確認することができる。当初はプレー県デンチャイより、ナーン県、パヤオ県を経てチエンラーイ県に入り、古都チエンラーイを経由しチエンコーンに至るというものであった[7][注釈 3]。太平洋戦争後、ナーン県の代わりに西方のラムパーン県経由に修正されたものの、財政事情により長年凍結されていた[7]。なお、本路線は1995年にマレーシアが提案した東南アジア縦貫鉄道構想において、複数あるタイ - ラオス間ルートの一案にも採用されていた[8][注釈 4]。
2013年になり、タイ国鉄は本路線の建設を表明。環境アセスメント承認ののち建設に着手する予定であったが、政変によって再び先送りとなった[10]。
政権交代後の2018年7月31日、プラユット体制下のタイ政府は本路線の建設を閣議決定[2]、のちに土地収用が開始された[注釈 5]。
- 2021年12月29日、タイ国鉄は、入札にて決定した施工業者である各共同企業体と契約を行った[12][13]。
- 2022年7月28日、起工式が開催された[14]。なおこの時点では、完成時期を2028年頃と下方修正して報じられている[1]。
注釈
脚注
- ^ a b “บอร์ดรฟท.เคาะ เซ็น 5สัญญา 2รถไฟ ทางคู่ฉาว"เหนือ-อีสาน"1.28แสนล้าน ม.ค.ปี65” (タイ語). ターン・セータギット. (2021年12月19日) 2025年3月3日閲覧。
- ^ a b c “รถไฟ “เด่นชัย-เชียงราย-เชียงของ” ทางคู่สายประวัติศาสตร์ ประตูการค้าเชื่อมไทย-อาเซียน และจีนตอนใต้” (タイ語). MGRonline (2021年6月30日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ “ความก้าวหน้าการก่อสร้าง” (タイ語). 2025年4月19日閲覧。
- ^ “อัพเดตรถไฟทางคู่เด่นชัย-เชียงราย-เชียงของ รองรับการเดินทางและขนส่ง” (タイ語). プラチャーチャート・トゥラギット (2023年5月1日). 2025年3月3日閲覧。
- ^ “รถไฟทางคู่ เด่นชัย-เชียงราย-เชียงของ เส้นทางสายใหม่...เปิดประตูการค้าชายแดนภาคเหนือเชื่อมลาว - จีนใต้” (タイ語). 2025年4月19日閲覧。
- ^ 小堀晋一 (2021年11月1日). “タイ鉄道新時代へ【第92回(第4部8回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その2”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ a b c 小堀晋一 (2022年1月1日). “タイ鉄道新時代へ【第93回(第4部9回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その3”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ 柿崎一郎『王国の鉄路』京都大学学術出版会、2010年、328-329頁。
- ^ 柿崎一郎『王国の鉄路』京都大学学術出版会、2010年、338頁。
- ^ 小堀晋一 (2021年9月1日). “タイ鉄道新時代へ【第91回(第4部7回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その1”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ “อัพเดตรถไฟทางคู่ระยะที่ 1 สร้างช้า 8 สัญญา สั่งเร่งระยะที่ 2 สายเหนือ-อีสาน” (タイ語). プラチャーチャート・トゥラギット (2022年4月28日). 2022年5月12日閲覧。
- ^ 小堀晋一 (2022年3月7日). “タイ鉄道新時代へ【第94回(第4部10回)】 悲願の新線デンチャイ~チェンコーン線その4”. 2022年5月12日閲覧。
- ^ [1] - Facebook(タイ語)2021年12月29日、2022年5月12日閲覧
- ^ “เริ่มดำเนินการก่อสร้างรถไฟทางคู่ สายชุมทางเด่นชัย-เชียงของ” (タイ語). チェンマイ・ニュース (2022年7月30日). 2022年8月1日閲覧。
- ^ “คานถล่ม “รถไฟทางคู่เด่นชัย-เชียงของ” เหตุเกิดแผ่นดินไหว” (タイ語). ターン・セータギット (2025年3月28日). 2025年4月7日閲覧。
外部リンク
関連項目
- デンチャイ - チェンコーン線のページへのリンク