デルタ航空4819便着陸失敗事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/31 05:34 UTC 版)
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事故後の機体
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事故の概要 | |
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日付 | 2025年2月17日 |
概要 | 着陸失敗、調査中 |
現場 | ![]() |
乗客数 | 76 |
乗員数 | 4 |
負傷者数 | 21 |
死者数 | 0 |
生存者数 | 80(全員) |
機種 | ボンバルディア CRJ900LR |
運用者 | ![]() |
機体記号 | N932XJ |
出発地 | ![]() |
目的地 | ![]() |

デルタ航空4819便着陸失敗事故(デルタこうくう4819びんついらくじこ、英語:Delta Flight 4819)は2025年2月17日にデルタ航空4819便(CRJ900LR/登録:N932XJ)がカナダのトロント・ピアソン国際空港の着陸に失敗した航空事故である[1]。死者は発生せず、ぜン員が生存した。
情報
事故機体
事故機のN932XJは2008年に製造された機体で、座席数76席、機齢16年の機材だった。ゼネラル・エレクトリック社製CF34-8C5エンジンを搭載していた[2]。デルタ航空便として運航していたが、エンデバー航空が運航していた。
乗員乗客
当該便は、満席となっており、乗務員4人(機長、副操縦士、CA2人)、乗客76名の合計80人が搭乗していた。うち22人がカナダ国籍だった。
デルタ航空によると、乗員は豊富な経験を持ち、冬の厳しい条件での飛行にも精通しているという[3]。ソーシャルメディア上で広まった誤った情報を受けて、デルタ航空は2月20日に声明を発表し、パイロットの経歴を公開し、両乗務員が飛行経験に合格しており、それぞれの役職を認定されていることを強調した[4]。
- 機長は、CRJシリーズ航空機での764時間を含む、合計3,570時間の飛行時間を持つ。2007年10月にエンデバー航空の前身であるメサバ航空に採用され、2012年にエンデバーが航空に移籍し、機長のほか、訓練教官の役割も担っていた。しかし、彼は主にシミュレーターでパイロットを指導しており、過去30日間で実際の飛行時間はわずか3.5時間だった。
- 副操縦士は女性で、CRJシリーズ航空機での418.7時間を含む、合計1422時間の飛行時間を経験している。2024年1月にエンデバー航空に入社し、4月に訓練を修了して、乗務を開始していた。なお、着陸時に機体を操縦していた。
事故の経緯
子会社のエンデバー航空が運航していた事故機は、午後2時13分(UTC)にトロント・ピアソン国際空港の滑走路23に着陸しようとして失敗し横転炎上した[5]。
被害
この事故で乗員乗客21人が負傷したが、死者は出なかった[6]。
脚注
- ^ “トロント空港で着陸した旅客機がひっくり返る事故、滑走路一部閉鎖で運航に影響”. 2025年6月18日閲覧。
- ^ “N932XJ Endeavor Air Bombardier CRJ-900LR (CL-600-2D24)” (英語). www.planespotters.net (2025年2月18日). 2025年6月19日閲覧。
- ^ Shepardson, David (2025年2月20日). “Delta CEO says pilots on Toronto plane that crashed were experienced” (英語). Reuters 2025年8月31日閲覧。
- ^ “Endeavor Flight 4819 | Delta News Hub” (英語). news.delta.com (2025年2月17日). 2025年8月31日閲覧。
- ^ “Delta CRJ900 comes to rest inverted after Toronto landing accident” (英語). flightglobal (2025年2月18日). 2025年6月19日閲覧。
- ^ 「カナダ当局、着陸失敗の旅客機からブラックボックス回収」『ロイター』2025年2月19日。2025年6月19日閲覧。
関連項目
- デルタ航空4819便着陸失敗事故のページへのリンク