エアプサン391便火災
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 04:34 UTC 版)
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本件が起きる4週間前に撮影されたエアプサン391便。
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出来事の概要 | |
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日付 | 2025年1月29日 |
概要 | 機内の手荷物棚にあったモバイルバッテリーから出火。 (詳細は調査中)[1] |
現場 | ![]() |
乗客数 | 169 |
乗員数 | 7 |
負傷者数 | 27[2] |
死者数 | 0 |
生存者数 | 176(全員) |
機体名 | エアバスA321-231 |
運用者 | ![]() |
機体記号 | HL7763 |
出発地 | ![]() |
目的地 | ![]() |
エアプサン391便火災事故とは、2025年1月28日に韓国の金海国際空港で、香港国際空港に向けて離陸準備をしていたエアプサン391便(エアバスA321)の機内で発生した火災事故(航空事故)である[2]。乗員乗客176人は緊急脱出し、死者は出なかった[2]。
機体
事故機のエアバスA321-231(HL7763)は製造番号3297として製造され、2007年10月30日に初飛行、2017年5月までアシアナ航空で運用されており、2017年6月にエアプサンに売却されていた[3]。
反応
エアプサンは2025年2月にモバイルバッテリーを機内の手荷物棚に保管することを禁じた[4]。さらに、国土交通部は2025年3月1日にモバイルバッテリーの機内持ち込みを制限し、1つずつビニール袋に入れた状態で座席前のポケットに保管するよう求めた[2]。
また、この件を受け、日本の国土交通省も2025年7月1日に航空会社に対して、モバイルバッテリーを手荷物棚へ収納しないよう乗客へ要請することを求めた[5][6]。
調査
乗客の証言から手荷物棚にあった電子機器またはバッテリーが火元として指摘されていた[2]。2025年3月14日に公開された韓国国土交通部の航空・鉄道事故調査委員会による調査結果では、出火場所は機内後方の荷物棚の周辺と推定され、近くからモバイルバッテリーの残骸が見つかったものの、損傷が激しく、ショートの原因までは判断が難しいため、調査継続の判断が下された[1][7]。
関連項目
脚注
- ^ a b “モバイルバッテリーがショートか 韓国旅客機火災で当局が調査結果:朝日新聞”. 朝日新聞 (2025年3月14日). 2025年7月3日閲覧。
- ^ a b c d e 桜井紀雄 (2025年1月29日). “【動画】「手荷物棚から煙が一気に」韓国・釜山の旅客機火災、176人が緊迫の脱出”. 産経新聞:産経ニュース. 2025年7月3日閲覧。
- ^ “HL7763 Air Busan Airbus A321-231” (英語). www.planespotters.net (2025年4月10日). 2025年7月12日閲覧。
- ^ “韓国エアプサン、機内の荷物棚での携帯充電器保管を禁止へ 火災事故受け | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)”. forbesjapan.com. 2025年7月3日閲覧。
- ^ 産経新聞 (2025年7月1日). “モバイルバッテリー「手荷物棚もNG」政府が航空各社に要請 韓国の旅客機火災で8日から”. 産経新聞:産経ニュース. 2025年7月3日閲覧。
- ^ “モバイルバッテリーを収納棚に入れないで! ~7月8日から機内での取扱いが変わります~” (PDF) (Press release). 国土交通省. 1 July 2025. 2025年7月3日閲覧.
- ^ “エアプサン火災、補助バッテリーのショートが原因か=韓国国交省”. Reuters. (2025年3月14日) 2025年7月3日閲覧。
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