デベロップメント・スコッドとは? わかりやすく解説

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スコッド

(デベロップメント・スコッド から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/04 05:49 UTC 版)

スコッド英語: squad[1]:[skwάd|skwˈɔd]発音は「スワッに近い。)は、おもにラグビーにおいて国代表などのチームを編成する際に、これに先立って代表に選出される可能性の高い者を選抜して編成する選手集団を指す呼称。選手団[2]、強化選手の集団[3]、強化選手集団[4]、候補選手集団[5]、選手集団[6]、候補選手グループ[7]などとも説明される。また、文脈によっては、候補[8]、補欠[9]、出場登録メンバー[10]を意味する用語とも説明される。

代表選手の選出にあたっては、スコッドに選ばれていなかった者が選出される場合もあり、「スコッド外からの選出」などと表現する[8]

デベロップメント・スコッド

国代表チームなどの場合、スコッドの編成に先立ち、対象となる可能性のある候補者をより多くの人数選び、長期的な展望の下で育成を図るデベロップメント・スコッド (development squad) を編成することもある[11][12]

日本では、1996年からデベロップメント・スコッドの編成が始まった[11]

国代表を目指す「ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)」

特に2016年9月からラグビー日本代表(15人制男子)のヘッドコーチを務めるジェイミー・ジョセフは、ナショナル・デベロップメント・スコッドNDS = National Development Squad)の合宿や試合を通じて、日本代表スコッドを選出していく[13][14][15]。ほかに、日本代表候補(日本代表スコッド)の合宿に5~6人のNDSメンバーを加える場合や[16]、日本代表候補34人とNDS34人で別の場所ではあるが同時に合宿を行うことがあった[17]

日本ラクロス協会も同様に、ナショナル・デベロップメント・スコッドにより、将来の日本代表となる選手育成を行っている[18]

脚注

  1. ^ 英語の「squad」は、軍隊編成上の戦術単位としての分隊に相当する概念である。
  2. ^ “日本代表スコッド33人を発表 日本ラグビー協会”. 朝日新聞・朝刊: p. 23. (1996年4月16日). "日本ラグビー協会は十五日、環太平洋八カ国対抗の第一回パンパシフィックシリーズに出場する日本代表スコッド(選手団)三十三人を発表した。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  3. ^ “日本ラグビー、初の長期計画 W杯予選に向け”. 朝日新聞・朝刊: p. 19. (1997年8月5日). "この試合での成績を中心に、三十五人前後の代表スコッド(強化選手の集団)を編成する。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  4. ^ “ラグビー日本代表候補の合宿始まる”. 朝日新聞・朝刊: p. 26. (1997年9月13日). "... 第四回ワールドカップ・アジア地区最終予選に向けた日本代表スコッド(強化選手集団)の選考試合が ..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  5. ^ “日本代表初の外国人主将 NZ出身のマコーミック ラグビー”. 朝日新聞・朝刊: p. 25. (1998年2月25日). "... 新たに編成されたラグビーの日本代表スコッド(候補選手集団)の主将に、アンドリュー・マコーミック(東芝府中)が選ばれた。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  6. ^ “ラグビー日本代表に四宮ら5人初選出 W杯を視野に31人”. 朝日新聞・朝刊: p. 14. (2003年1月28日). "日本ラグビー協会は27日、03年度の日本代表スコッド(選手集団)31人を発表した。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  7. ^ 大畑大介 (2007年2月24日). “(アスリート最前線)「W杯」支えに猛リハビリ ラグビー日本代表・大畑大介”. 朝日新聞・夕刊: p. 2. "今月初めに発表になったワールドカップ(W杯=9月開幕、フランス)に向けた日本代表スコッド(候補選手グループ)の中に、僕も入っていました。"  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  8. ^ a b “ラグビー:07年W杯 アジア地区最終予選 日本代表26人、トップL独占”. 毎日新聞・東京朝刊: p. 18. (2006年10月24日). "2月に発表された56人の代表スコッド(候補)に入っていなかった選手が8人も選ばれ ... 12人中6人がスコッド外からの選出。"  - 毎索にて閲覧
  9. ^ “ラグビー W杯の日本代表、26選手決まる-平尾誠二、代表に復帰”. 毎日新聞・東京朝刊: p. 21. (1995年3月7日). "同大会のメンバーとは6人が入れ替わり、代表スコッド(補欠)として控えに回った。"  - 毎索にて閲覧
  10. ^ 落合博 (1995年12月12日). “[男たちの挑戦]神戸製鋼ラグビー部/28 メンバー発表”. 毎日新聞・大阪夕刊: p. 3. "... 主将の堀越正巳が全国大会の出場登録メンバー(スコッド)30人の名前を読み上げた。"  - 毎索にて閲覧:日本代表チームではなく、当時の神戸製鋼ラグビー部についての記述。
  11. ^ a b “ラグビー学生W杯 日本代表がイングランドを破る大金星 長期展望で選手養成”. 毎日新聞・大阪夕刊: p. 2. (1996年8月9日). "今回のチームには、日本のラグビー界にとって画期的な試みが数多くあった。その第一がチームの母体となった「ディベロップメントスコッド」。将来、日本代表になる選手を長期的展望で養成しようと今年2月に発足したシステムだ。"  - 毎索にて閲覧
  12. ^ “日本代表予備軍候補を発表 日本ラグビー協会”. 朝日新聞・朝刊: p. 26. (1997年3月14日). "日本ラグビー協会は十三日、日本代表予備軍の「デベロップメント・スコッド」の候補百九人を発表した。二十一日の選考試合などで約四十人のスコッドに絞り込み、..."  - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
  13. ^ ジョセフHCが代表強化プログラムNDSを総括「大事なのは得点よりも戦いを上手く遂行できているかということ」 | ラグビージャパン365”. www.rugbyjapan365.jp. 2023年2月4日閲覧。
  14. ^ なぜ異例の“2チーム制”導入? ラグビー日本代表、23年W杯へ「NDS」がもたらす刺激” (日本語). THE ANSWER スポーツ文化・育成&総合ニュース・コラム. 2023年2月4日閲覧。
  15. ^ ラグビー日本代表、NDSから代表昇格を目指す若き才能たち” (日本語). news.jsports.co.jp. 2023年2月4日閲覧。
  16. ^ 2021年度秋シーズン男子日本代表候補選手および ナショナル・デベロップメント・スコッド(NDS)のお知らせ”. JRFU. 2023年2月4日閲覧。
  17. ^ 日本代表・NDS各34名が発表!6月3日から宮崎・大分に分かれて合宿を開始 | ラグビージャパン365”. rugbyjapan365.jp. 2023年2月4日閲覧。
  18. ^ 日本ラクロス協会. “2019年度男子強化指定選手活動ヘッドコーチの公募について” (日本語). 一般社団法人日本ラクロス協会 アーカイブサイト「.Relax」. 2023年2月4日閲覧。

デベロップメント・スコッド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 14:10 UTC 版)

スコッド」の記事における「デベロップメント・スコッド」の解説

代表チームなどの場合スコッド編成先立ち対象となる可能性のある候補者をより多く人数選び長期的な展望の下で育成を図るデベロップメント・スコッド (development squad) を編成することもある。日本では1996年からデベロップメント・スコッドの編成始まった

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