ツチスギタケとは? わかりやすく解説

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ツチスギタケ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/08 04:14 UTC 版)

ツチスギタケ
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
亜門 : ハラタケ亜門 Agaricomycotina
: ハラタケ綱 Agaricomycetes
亜綱 : ハラタケ亜綱 Agaricomycetidae
: ハラタケ目 Agaricales
: モエギタケ科 Strophariaceae
: スギタケ属 Pholiota
: ツチスギタケ P. terrestris
学名
Pholiota terrestris Overh. (1924)[1]
和名
ツチスギタケ(土杉茸)
英名
Ground Pholiota

ツチスギタケ(土杉茸[2]学名: Pholiota terrestris)は、モエギタケ科スギタケ属に属する小型のキノコ菌類)である。地方名で、ウロコ(秋田県)、スナタケともよばれている[2]

概要

夏から秋にかけて、道端、川の近くの草原などの地上に群生する[2]子実体からなる。傘ははじめ円錐状の半球形で、のちに平らに開き中央部がやや盛り上がる[2]。傘表面は麦藁色で、ぬめりはなく、全体が茶褐色の繊維状鱗片に覆われている[2]。肉は淡黄色[2]。傘裏側のヒダは、はじめ帯緑黄色で、のちに褐色になる[2]。柄も傘と同様の鱗片に覆われていて、不明瞭な綿毛状膜質のツバがつく[2]

食毒

古くから食用として知られているが、人により嘔吐下痢などの胃腸系の中毒を引き起こすことがある[2]ので多くの文献にて弱毒・食注意と記載されている。毒性分は不明[2]

過去に数件の食中毒例が報告されているが、いずれも症状は軽い。毒性分は水溶性と思われるので、調理の際はしっかり茹でこぼすことが必要である。匂いや風味に特徴的なものはないが、歯切れがよく汁物や麺類の具などに向いている[要出典]

やや外観の似たキノコには、スギタケ(毒)やスギタケモドキ(毒)ヌメリスギタケモドキ(食)、ヌメリスギタケ(食)などがある。

脚注

  1. ^ Pholiota terrestris”. MYCOBANK Database. 国際菌学協会 (IMA) とウェスターダイク菌類生物多様性研究所. 2025年3月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j 長沢栄史監修 2009, p. 141.

参考文献




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