ツインタワー (バスケットボール)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ツインタワー (バスケットボール)の意味・解説 

ツインタワー (バスケットボール)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/19 06:58 UTC 版)

バスケットボールにおけるツインタワーは、優秀な長身センタークラスの選手がチームに2人所属していることを言う。チームに2人も揃うことはかなり珍しい。なお、単に長身選手が2人揃っているだけでツインタワーと呼ぶこともある。

NBAにおけるツインタワー

NBAにおいて最初にツインタワーと呼ばれたのは、ヒューストン・ロケッツの身長223センチのラルフ・サンプソンと身長213センチのアキーム・オラジュワンになる。1983年のNBAドラフトで全体1位指名でロケッツに入団したラルフ・サンプソンはルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得するほど活躍し、1984年のNBAドラフト全体1位で指名されてロケッツに入団したオラジュワンとサンプソンは「ツインタワー」としてチームの主軸となる[1]。2人のコンビは2年目にはNBAファイナルに進むも、当時史上最強と呼ばれたボストン・セルティックスと戦い、2勝4敗で敗れた。翌シーズンはサンプソンの怪我により「ツインタワー」は有効に機能せず、続く1987-88シーズン中にサンプソンはトレードに出されツインタワーは解消された。実質、2人が効果的に機能したのは2年ほどだった。

次にツインタワーと呼ばれるのは、サンアントニオ・スパーズの身長216センチのデビッド・ロビンソンと身長213センチ(当時の登録によるもの。現在は211センチ登録)のティム・ダンカンになる。1987年のNBAドラフトで全体1位でロビンソンはスパーズに指名され、海軍でのキャリアを務めた後、1989年よりスパーズに加入した。ロビンソンは前シーズン21勝61敗だったチーム成績をミッドウェストディビジョン1位の56勝26敗に引き揚げる原動力となり、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。1997年のNBAドラフトで全体1位でダンカンがスパーズに指名され入団、センターのロビンソンとの「ツインタワー」としてチームの主軸となる[2]。2年目にはNBAファイナルでニューヨーク・ニックスを破り優勝した[3]。その後、ロビンソンは年齢的な衰えや故障したシーズンもあり、個人成績は徐々に下降していき、ダンカンがエースとしてチームを牽引した。ロビンソンとダンカンのコンビは6年間続き、2003年にはスパーズは2度目の優勝をした。このシーズンが終わるとロビンソンは引退したが、スパーズはセンターのラドズラフ・ネステロビッチを獲得し、ツーセンター・システムを継続、2005年に3度目の優勝を果たした。

その他

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ Lianne Hart (1984年12月17日). “With 'Twin Towers' Ralph Sampson and Akeem Olajuwon, Houston Rockets to the Top of the NBA”. ピープル. 2012年5月20日閲覧。
  2. ^ David Robinson - The Twin Towers”. 2012年5月20日閲覧。
  3. ^ Spurs win NBA final”. BBC (1999年6月26日). 2012年5月20日閲覧。

「ツインタワー (バスケットボール)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ツインタワー (バスケットボール)」の関連用語

ツインタワー (バスケットボール)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ツインタワー (バスケットボール)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのツインタワー (バスケットボール) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS