チェーザレ・マリアーニとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > チェーザレ・マリアーニの意味・解説 

チェーザレ・マリアーニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/02 01:36 UTC 版)

チェーザレ・マリアーニ
Cesare Mariani
チェーザレ・マリアーニの版画作品「ポンペイの仮面売り」
生誕 (1826-01-13) 1826年1月13日
ローマ
死没 1901年2月21日(1901-02-21)(75歳没)
ローマ
テンプレートを表示
チェーザレ・マリアーニ作の油彩画「花の乙女たち」(1874)

チェーザレ・マリアーニ(Cesare Mariani、1826年1月13日 - 1901年2月21日)は、イタリアの画家である。教会や公共施設の装飾画を描いた。

略歴

ローマで生まれた。父親は銀行家、美術品収集家の一族、ジュスティニアーニ家(Giustiniani)のために働いた人物である。1837年にローマの美術アカデミーのアカデミア・ディ・サン・ルカに入学し、1842年から1850年の間は、宗教画も描いたトンマーゾ・ミナルディのスタジオで学んだ。ミナルディのスタジオにはグリエルモ・デ・サンクティス(Guglielmo De Sanctis)やチェーザレ・フラカッシーニ(Cesare Fracassini)、ニコラ・コンソーニ(Nicola Consoni)、チェーザレ・マリアネッチ(Cesare Marianecci)といった画家たちがいた。1850年にローマの展覧会に作品を出展した[1]

1850年代後半から、ローマやラツィオの宮殿や教会の装飾画の画家として活動を始め、後にウンブリアマルケアブルッツォでも働いた。1823年の火災での破壊から再建されたローマのサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂に1850年代の末から聖パウロの生涯を描いた一連の装飾画を描いた[1]

1863年にアカデミア・ディ・サン・ルカの会員に選ばれ、1888年から1890年の2年間は会長も務めた。

1871年にイタリア王冠勲章(Ordine della Corona d'Italia)を受勲した。1872年にブラジル皇帝ペドロ2世から帝国バラ勲章(Imperial Ordem da Rosa)を受勲した。ペルージャやフィレンツェなどの美術アカデミーの会員にもなった[1]。 1870年代に建設されたイタリア政府財務省の建物(Palazzo delle Finanze)の天井画制作者を選ぶコンペに1878年に選ばれた[1]

1880年代後半に制作したイタリア中部、アスコリ・ピチェーノにあるサンテミディオ聖堂(Cattedrale di Sant'Emidio)の装飾画などでも知られている。

1898年にローマで亡くなった。1863年に画家、陶芸家のヴィルジニア(Virginia Mariani: 1824–1898)と結婚していて息子のルチオ・マリアーニ(Lucio Mariani: 1865-1924)は考古学者として知られている。

脚注

  1. ^ a b c d Fonte: S. Silvestri, Dizionario Biografico degli Italiani, riferimenti in Bibliografia.

参考文献

  • Valerio Mariani, «MARIANI, Cesare» in Enciclopedia Italiana, Volume 22, Roma, Istituto dell'Enciclopedia Italiana, 1934.
  • Silvia Silvestri, «MARIANI, Cesare» in Dizionario Biografico degli Italiani, Volume 70, Roma, Istituto dell'Enciclopedia Italiana, 2007.



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  チェーザレ・マリアーニのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チェーザレ・マリアーニ」の関連用語

チェーザレ・マリアーニのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チェーザレ・マリアーニのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチェーザレ・マリアーニ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS