ゼフィラ属
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/21 06:50 UTC 版)
ゼフィラ属 | ||||||||||||||||||
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ゼフィラ・エレガンス(Zephyra elegans)
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ゼフィラ・コンパクタ(Zephyra compacta)
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Zephyra D.Don | ||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||
Dicolus Phil. |
ゼフィラ属(ゼフィラぞく、Zephyra)は、テコフィレア科に含まれる属の一つ。
概要
南アメリカのチリ共和国北部~中部(ラ・アラウカニア州以北)にかけてが原産の多年草である。アタカマ砂漠周辺の乾燥地帯や灌木地帯に自生する[1]。草丈は、コンパクタ種(Z. compacta)では10㎝未満、エレガンス種(Z. elegans)では20~40㎝ほどになる。花は総状花序で、大きく二又~三又に分離する。花色は水色だが、中心部は白色をしており、先端はやや外側に反り返る。また、ほとんど白色の花や、逆にかなり濃い水色の花があったりと、花色の個体差はかなり大きい。萼片などの外花被と、花弁が同化した同花被花の構造をしている。雄蕊、雌蕊は短く目立たない。葉は長く地上部に輪生し、内側に巻くように2対~5対の葉を出すことが多い。球根は薄皮に覆われた鱗茎になっている。1831年に発見された。エレガンス種の花茎は細く折れやすい[2][3]。
栽培方法
耐暑性に優れ、30℃の高温にも耐えられる。逆に耐寒性には乏しく5℃以下になると枯死してしまう。砂礫地に自生しているため、保水力のある土壌を嫌うので、栽培する際は鹿沼土やパーライトを市販の培養土に混ぜ込むと良い。同科のテコフィレア属よりかなり草丈は高くなり、花は桜餅に似た芳香を持つ。梅雨~真夏時は休眠期に入る。日本での開花期は秋と春である[4][5]。受粉率は高いので複数株栽培すると容易に結実し、種子の入手が出来る[6]。
名称について
属名のZephyraの由来は不明。種小名のElegansは「優雅な」という意味がある。Compactaは「矮性の」という意味がある[1]。
下位分類
ゼフィラ属は二種類が認められる。参考元はこちら。
- ゼフィラ・エレガンス
(Zephyra elenans)
草丈20㎝以上になる高性のゼフィラ。
- ゼフィラ・コンパクタ
草丈は大きくても10㎝にも満たない矮性のゼフィラ。株自体も小ぶりである。
ギャラリー
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エレガンス種の群落。
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自生地の環境。
出典
- ^ a b “Zephyra elegans D.Don | Plants of the World Online | Kew Science” (英語). Plants of the World Online. 2025年2月21日閲覧。
- ^ Zephyra elegans D.Don [family TECOPHILAEACEAE] on JSTOR
- ^ “WFO Plant List | World Flora Online”. wfoplantlist.org. 2025年2月21日閲覧。
- ^ おうち植物園 (2020年3月28日). “ゼフィラ エレガンス 開花”. おうち植物園. 2025年2月21日閲覧。
- ^ “[https://log.engeisoudan.com/lng/201608/16080031.html �[�t�B�� �G���K���X]”. log.engeisoudan.com. 2025年2月21日閲覧。
- ^ ゼフィラ・エレガンス|園芸日記byreosaku|みんなの趣味の園芸|50405
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