セパレート型パワーステアリング
リンケージ式パワーステアリングのうちコントロールバルブとパワーシリンダーが別々に配置されている方式をいう。リンケージ式は一般にコントロールバルブを内蔵し、ドラッグリンクまたはタイロッドのかじ取り力を検出して、リンクに倍力を作用させる方式で、後付け装置の性格が強い。これに対してセパレート型は、旧来のウォームローラー式のように担荷力が低いギヤボックスにバルブだけを装着したセミインテグラル式と組み合わせて、乗用車などの標準仕様として使用した。車両の用途に最適のブースター能力を選択できる長所もあり、今日でも多種少量生産の車両で、任意の場所にバルブを設置して油圧・空気圧式システムに適用することが行われている。
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