スリー・トゥ・ザ・パワーとは? わかりやすく解説

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スリー・トゥ・ザ・パワー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/12 16:05 UTC 版)

『スリー・トゥ・ザ・パワー』
3(スリー)スタジオ・アルバム
リリース
録音 1987年9月-10月
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル ゲフィン・レコード
プロデュース カール・パーマー/ロバート・ベリー
専門評論家によるレビュー
AllMusic Rating link
3(スリー) アルバム 年表
  • スリー・トゥ・ザ・パワー
  • (1988年 (1988)
  • Live in Boston 1988
  • (2016年 (2016)
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スリー・トゥ・ザ・パワー』 (3...to the power of three) は、キース・エマーソンロバート・ベリーカール・パーマーのトリオである3(スリー)が1988年に発表したアルバム

解説

内容

ベリーが作曲した作品が半数を占める[1]。彼の作品の基本はメロディ重視のポップ・ロックで、エマーソン独特のシンセサイザーを主体としたアレンジがなされている。

エマーソンがエマーソン・レイク&パーマー(ELP)で披露したアクロバット感覚の速弾き演奏やモーグ・シンセサイザー独特のサウンドは影を潜め、ELP解散後に担当した映画音楽で用いていた曲想が大半を占めている。彼が主導して作曲した作品は「デスデ・ラ・ヴィダ」と「オン・マイ・ウェイ・ホーム」の2曲[1]。「オン・マイ・ウェイ・ホーム」は、1987年に病没したトニー・ストラットン・スミス[注釈 1]を偲んで彼が作詞・作曲した[注釈 2]

霧の8マイル」はザ・バーズがアルバム『霧の5次元』に発表してシングル・カットした曲のカバー。

ジャケット

ジャケットの中央に大きく「3」、右端に「...TO THE POWER OF THREE」と書かれている[注釈 3]

評価

音楽的に好評であったという証拠は見当たらない。アメリカでは最高97位に終わり、メンバーの知名度を考慮すると商業的には失敗だった。

このメンバーと方向性では「商売」にならないとの結論が下され、彼等は1988年4月から5月に行われたアメリカ・コンサート・ツアーの後に解散した[2]

収録曲

  1. トーキング・アバウト – Talkin' Bout (Robert Berry)
  2. ラヴァー・トゥ・ラヴァー – Lover to Lover (Keith Emerson, Berry, Carl Palmer)
  3. チェインズ – Changes (Sue Shifrin, Bob Marlette)
  4. デスデ・ラ・ヴィダ – Desde la Vida
    1. ラ・ヴィスタ – La Vista (Emerson, Berry, Palmer)
    2. フロンテラ – Frontera (Emerson)
    3. サングレ・デ・トロ – Sangre de Toro (Emerson, Palmer)
  5. 霧の8マイル – Eight Miles High (Gene Clark, Roger McGuinn, David Crosby)
  6. ランナウェイ – Runaway (Berry)
  7. ユー・ドゥ・オア・ユー・ドント – You Do or You Don't (Berry)
  8. オン・マイ・ウェイ・ホーム – On My Way Home (Emerson)
オリジナルLP
Side One
# タイトル 作詞・作曲 時間
1. 「トーキング・アバウト Talkin' Bout」 Robert Berry
2. 「ラヴァー・トゥ・ラヴァー Lover to Lover」 Keith Emerson, Berry, Carl Palmer
3. 「チェインズ Chains」 Sue Shifrin, Bob Marlette
4. 「デスデ・ラ・ヴィダ Desde la Vida
  • (I)ラ・ヴィスタ La Vista
  • (II)フロンテラ Frontera
  • (III)サングレ・デ・トロ Sangre de Toro」

  • Emerson, Berry, Palmer
  • Emerson
  • Emerson, Palmer
  • 合計時間:
    Side Two
    # タイトル 作詞・作曲 時間
    1. 霧の8マイル Eight Miles High」 Gene Clark, Roger McGuinn, David Crosby (Lyrics revised by Emerson, Berry, Palmer)
    2. 「ランナウェイ Runaway」 Berry
    3. 「ユー・ドゥ・オア・ユー・ドント You Do or You Don't」 Berry
    4. 「オン・マイ・ウェイ・ホーム On My Way Home」 Emerson
    合計時間:

    参加ミュージシャン

    3
    その他
    • Suzie O'List – バッキング・ボーカル
    • Kim Liatt J. Edwards – バッキング・ボーカル
    • Lana William – バッキング・ボーカル

    チャート

    アメリカでは最高97位。

    脚注

    注釈

    1. ^ カリスマ・レコードの設立者で、彼がELPを結成する前に在籍したザ・ナイスの二代目のマネージャー。
    2. ^ 1987年5月6日の追悼礼拝でエマーソンが披露した'Lament for Tony Stratton-Smith'というピアノ曲を元にした。
    3. ^ 「...の3乗」という意味である。

    出典

    1. ^ a b Macan (2006), pp. 507–510.
    2. ^ Macan (2006), pp. 511–513.

    引用文献

    • Macan, Edward (2006). Endless Enigma: A Musical Biography of Emerson, Lake and Palmer. Chicago: Open Court. ISBN 978-0-8126-9596-0 



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