スティーヴ・ローマンの改良型ドサージュ理論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 22:47 UTC 版)
「競走馬の血統」の記事における「スティーヴ・ローマンの改良型ドサージュ理論」の解説
スティーヴ・ローマン博士のドサージュ理論では、シェフ・ド・ラス種牡馬はその繁殖での実績に応じて、スピードからスタミナの5種類に区別され、またそのうち1種類または2種類のカテゴリを持つとされる。カテゴリは以下の通りで、Brilliantが最もスピード系で、Professionalが最もスタミナ系の能力である。 Brilliant(B) Intermediate(I) Classic(C) Solid(S) Professional(P) 例えば、ノーザンダンサーはBrilliant(B)とClassic(C)のシェフ・ド・ラス種牡馬である。これが父の場合16ポイント、祖父の場合8ポイント、以下4ポイント、2ポイントの値を持つ。そして、このように2つのカテゴリを持つ場合、各カテゴリに対して半分ずつ値を按分する。よって、ノーザンダンサーが祖父にいる馬の場合、BとCが4ポイントずつ与えられる。4代血統表からこれらの数字を合計したものが、ドサージュ・プロファイル(Dosage Profile)と呼ばれる。例えばフジキセキを例に取ると、ドザージュ・プロファイルは以下のように算出される。 2代祖先:ヘイロー(B,C)、ルファビュリュー(P)→B,Cに4、Pに8 3代祖先:ヘイルトゥリーズン(C)、ワイルドリスク(P)、インリアリティ(B,C)→Bに2、Cに6、Pに4 4代祖先:ターントゥ(B,I)、プロミストランド(C)、インテンショナリー(B,I)→Bに2、Iに2、Cに2 ドザージュ・プロファイル=8-2-12-0-12(左から、B,I,C,S,P) ここから、スピードとスタミナの能力についてドザージュ・インデックス(DI)およびセンター・オブ・ディストリビューション(CD)を算出する。これらの数値が低いほどスタミナが多いとされ、レース距離とこの指標は相関するとされる。目安としては、ドザージュ・インデックスが4以上であればスピード型で、距離克服能力に不安を持つと見なす。算定方法は下記の通り。 ドザージュ・インデックス=(B+I+(C/2))/((C/2)+S+P) センター・オブ・ディストリビューション=((2*B)+I-S-(2*P))/(B+I+C+S+P)
※この「スティーヴ・ローマンの改良型ドサージュ理論」の解説は、「競走馬の血統」の解説の一部です。
「スティーヴ・ローマンの改良型ドサージュ理論」を含む「競走馬の血統」の記事については、「競走馬の血統」の概要を参照ください。
- スティーヴ・ローマンの改良型ドサージュ理論のページへのリンク