スコッチテープ法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/25 03:28 UTC 版)
層状物質にテープを貼り付けて剥がし、テープに残った部分にさらに同様の操作を繰り返すことで単層(ないしは少数の層)の物質を作成する手法が存在し、主にスコッチテープが用いられることからスコッチテープ法と呼ばれている。グラフェンは、グラファイトをスコッチテープ法で単層膜にしたものを基板に転写することで作製できる。このようにして得られたグラフェンにおいては、質量ゼロのディラック方程式に基づく電気伝導性を示すことが知られ、この実証により2010年のノーベル物理学賞がアンドレ・ガイムとコンスタンチン・ノボセロフに与えられた。 スコッチテープ法はその他の層状物質にも適用可能であり、二次元性物質の物性研究に広く用いられている。
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