ジーノ・カリアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 音楽家 > 作曲家 > イタリアの作曲家 > ジーノ・カリアの意味・解説 

ジーノ・カリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/16 19:12 UTC 版)

ジーノ・カリアGino Caria1950年代(生年月日不詳) - 1997年11月14日)は、イタリアユーロビートミュージシャン作曲家音楽プロデューサー

経歴

マウロ・ファリーナデイブ・ロジャースらが台頭していたTIME RECORDS(以下、TIME)内でも、裏方として活躍し[注釈 1]、主にサンドロ・オリーヴァとタッグを組んで活動する。

やがて、デイブが新設したA-BEAT Cの旗揚げメンバーとして参加し、アーティストとしては「I WANNA BE YOUR SUPERMAN / GINO CARIA」などでヴォーカルを担当し、ソングライターとしては「BAD LOVE / ANNALISE」や「VICTIME OF LOVE / DAVID ESSEX」などの楽曲を手掛けるなど、歌唱・楽曲制作の双方で活動する。同時期には、フリーのコラボレーターとしてTIMEなど複数の他レーベルにも時折楽曲提供を行っていたが、1992年前後より再びTIMEを活動拠点とするようになる。ただし、TIME復帰後もヴォーカリストとしては引き続き、アンドレア・レオナルディが制作した楽曲を中心に、自身のレーベルを設立する1995年まで関わり続けた。

TIME復帰後は、数多くの名義でのヴォーカルを担当し(下記LOU GRANT、FRANK TORPEDOなど)、作詞・作曲にも大きく貢献。ローラン・ジェルメッティが一時離脱した1994年ごろには、セルジオ・ダローラやクララ・モローニなどと共に、積極的に楽曲制作に関わっていた。「SEB Vol.60」では、FRANK TORPEDOとしてエイベックスのインタビューに応じており、1995年に開催されたライブでは、自身がFRANK TORPEDOとして出演して楽曲を歌唱した。

1995年、念願だった自身のレーベルであるVIBRATIONを、中堅レコード会社・LED RECORDS代表者であったルイージ・スタンガの協力を得て設立。弟子であるアルベルト・フェラーリスやダヴィデ・ディ・マルカントーニオ、そしてフェラーリスの友人で以前よりコンポーザーとしての名声を得ていたステファノ・カスターニャ・エヴェリーナ・ソメンツィ夫妻が参加。この頃の一部楽曲のプロデューサー欄には「GHINES」と表記されていた。楽曲の評価も良く、順風満帆かと思われたが、このときより肺癌の病状が悪化しており、病魔と闘いながらも楽曲制作を続けた。しかし、1997年の春に病状が悪化したことで完全に一線を退いた後、同年内に45歳で死去した[1]

既に死後20年以上経った現在でも、彼の力強いヴォーカルには数多くのファンが魅了されている。ただそれだけではなく、作曲家としての彼も非常に高い評価を得ている。「LET'S DO IT AGAIN / MORENO」や「I WANNA BE YOUR SUPER MAN / GINO CARIA」などに見られる独特の作風も好評であった。

また、TIME時代にリリースした「MAHARAJA NIGHT / LOU GRANT」「PARA PARA PARA NIGHT / FRANK TORPEDO」が、当時のヴォーカルのままそれぞれリメイクされている。彼がTIME、VIBRATIONでヴォーカルを務めた名義の多くはディ・マルカントーニオが後任を担当しているが、一部のアーティスト名義は、クラウディオ・マニャーニ、ジャンニ・コライーニなどに引き継がれている。A-BEAT Cでジーノが使用していた名義は「EDO」を除いて、トマス・マリンに引き継がれている(「TNT / DERRECK SIMONS」のみMaurizio De Jorioが担当した)。

なお、息子であるジャコモ・カリアは、A-BEAT Cより本名および「G.CARIA」名義で計2曲楽曲を発表している。

ヴォーカルを務めた主な代表曲

TIME RECORDSレーベル
  • LOVE FOR MONEY / FRANK TORPEDO
  • BANG BANG / FRANK TORPEDO
  • WHAT KIND OF CURE / LOU GRANT
  • FUNKY LADY / LOU GRANT
  • ARE YOU READY / TOBY ASH
  • SOUND OF MY HEART / DAVE HAMMOND
  • HOT GIRL / DR.MONEY
  • BANG BANG FOR YOUR LOVE / CHESTER
  • NOBODY KNOWS / GINO CARIA
  • START / DE NIRO
  • PARA PARA PARA NIGHT / FRANK TORPEDO
  • BAD BOY / CHESTER
  • BOOM BOOM PARA PARA /LOU GRANT
  • MAHARAJA NIGHT / LOU GRANT
  • ROPPONGI NIGHTS / DR.MONEY
  • HI-HI FRANKENSTEIN / FRANK TORPEDO
  • KILLER IN NEW YORK / DR.MONEY
  • LOVE MACHINE / ROBERT PATTON
  • MUSIC IS THE FREEDOM FOR THE NATIONS / FRANK TORPEDO
  • TOKYO GUYS / ATRIUM
  • BOOM BOOM PARA PARA / LOU GRANT
A-BEAT Cレーベル
  • I WANNA BE YOUR SUPERMAN / GINO CARIA
  • YOU REALLY GOT ME / EDO
  • WHY BABE WHY / JOE FOSTER
  • STRANGER / EDO
  • ROCK'N ROLL SUPERSTAR / MIKE SKANNER
  • DOCTOR AND THE MEDIC / DERRECK SIMONS
  • MONEY FOR NOTHING / MIKE SKANNER
  • DANCE THE NATION / EDO
  • BABY C'MON / MIKE SKANNER
  • BORN TO BE WILD / EDO
  • TOO YOUNG TO FALL IN LOVE / EDO
VIBRATIONレーベル
  • FLIPPIN' OUT / JACKIE'O
  • HARD BODY / JIMMY BRAVO
  • DIABLO MAN / JIMMY BRAVO
  • BIG MIG / JACKIE'O

所属していたレーベルはとても多いので、他にも様々な名義を持っている。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ Time RecordsのTRDシリーズの最初の曲である、「FUNNY DANCER / THE ATRIUM」ではヴォーカルを担当した。

出典

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類

このページでは「ウィキペディア」からジーノ・カリアを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からジーノ・カリアを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からジーノ・カリア を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジーノ・カリア」の関連用語

ジーノ・カリアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジーノ・カリアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジーノ・カリア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS