ジョージ・グローブスとは? わかりやすく解説

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ジョージ・グローブス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/20 22:21 UTC 版)

ジョージ・グローブス
基本情報
本名 ジョージ・グローブス
通称 Saint (聖人)
階級 スーパーミドル級
身長 182cm
リーチ 183cm
国籍 イギリス
誕生日 (1988-03-26) 1988年3月26日(37歳)
出身地 イングランド
ロンドン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 32
勝ち 28
KO勝ち 20
敗け 4
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ジョージ・グローブスGeorge Groves1988年3月26日 - )は、イギリスの元プロボクサー、元キックボクサーロンドン出身。元WBA世界スーパーミドル級スーパー王者

来歴

人物・アマチュア時代

7歳の時にグローブスの非常に内気な性格を心配した父親に連れられキックボクシングを始め、ジュニアヨーロッパ王者、ジュニア世界王者になっている[1]。その後アマチュアボクシングへ転向。

アマチュア時代の戦績は76勝66勝10敗。66勝のうち40勝がストップ勝ちで強打を誇った。

ヘイメーカー・プロモーションズ所属時

プロへ転向して、デビッド・ヘイが主催するヘイメーカー・プロモーションズと契約を交わした。

2008年11月15日、O2アリーナでデビュー戦を行い、6回判定勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。

2010年4月3日、マンチェスターマンチェスター・アリーナでコモンウェルスイギリス連邦スーパーミドル級王者チャールズ・アダムとコモンウェルスイギリス連邦同級タイトルマッチを行い、6回2分51秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2010年7月31日、ネバダ州ラスベガスマンダレイ・ベイ・イベント・センターでアルフレド・コントレラスと対戦し、6回48秒TKO勝ちを収めた。

2010年11月13日、マンチェスター・アリーナでケニー・アンダーソンとコモンウェルスイギリス連邦スーパーミドル級タイトルマッチを行い、6回2分35秒TKO勝ちで初防衛に成功した。

2011年5月21日、02アリーナでBBBofC英国スーパーミドル級王者のジェームス・デゲールとコモンウェルスイギリス連邦・BBBofC英国同級タイトルマッチを行い、2回1分18秒TKO勝ちを収めコモンウェルス王座の2度目の防衛、BBBofC王座を獲得した[2]

クイーンズベリー・プロモーションズ所属時

フランク・ウォーレン率いるクイーンズベリー・プロモーションズと3年契約を発表しプロモーターを変更した。

2012年12月15日、ロンドンエクセル展覧会センターで元IBF世界ライトヘビー級王者グレンコフ・ジョンソンとコモンウェルスイギリス連邦スーパーミドル級タイトルマッチを行い、12回3-0(120-107×2、119-109)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した[3]

2013年5月25日、02アリーナでノエ・ゴンサレスとWBAインターコンチネンタルスーパーミドル級王座決定戦を行い、5回51秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2013年11月23日、マンチェスター・アリーナでWBA・IBF世界スーパーミドル級統一王者カール・フローチとWBA・IBF世界同級タイトルマッチを行い、初回からダウンを奪う優勢な試合運びを見せていたが9回にフローチが反攻に転じたところで試合が止められ、プロ初黒星となる9回1分33秒TKO負けを喫し王座獲得に失敗した[4]。しかし、リングサイドで観戦していたデビッド・ヘイやアミール・カーンが苦言を呈したほどレフェリーのストップが早く、試合ストップまで3人のジャッジすべてがグローブスの勝ちと採点していた事で物議を醸した。

ザウアーラント所属時

2014年5月20日、ウィルフリード・ザウアーラントザウアーラント・イベントと契約を交わして所属選手になったことを発表、これまではエディ・ハーンのマッチルーム・スポーツと試合ごとにプロモーター契約を交わしていた[5]

2014年5月31日、ウェンブリー・スタジアムでWBA・IBF世界スーパーミドル級統一王者のカール・フローチとダイレクトリマッチによる再戦となるWBA・IBF世界同級タイトルマッチを行うも、8回2分34秒KO負けを喫し王座獲得に失敗、6ヵ月ぶりの再戦で借りを返すことが出来なかった[6]

2014年9月20日、ウェンブリー・アリーナEBU欧州スーパーミドル級王者クリストファー・レブラッセとEBU欧州同級タイトルマッチ及びWBC同級シルバー王座決定戦を行い、12回3-0(118-110×2、117-111)の判定勝ちを収め両王座を獲得した。

2014年11月22日、M&S・バンク・アリーナでデニス・ドウグリンとEBU欧州・WBCシルバースーパーミドル級タイトルマッチを行い、7回2分54秒TKO勝ちを収め両王座の初防衛に成功した。

2015年9月12日、ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナにてフロイド・メイウェザー・ジュニアアンドレ・ベルトの前座でWBC世界スーパーミドル級王者のバドゥ・ジャックとWBC世界同級タイトルマッチを行うも、12回1-2(114-113、112-115、111-116)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[7]

2016年1月30日、カッパー・ボックスでアンドレア・ディ・ルイサと対戦し、5回1分55秒TKO勝ちを収め再起を果たした[8][9]

2016年4月9日、O2アリーナでデビッド・ブロフィとWBAインターナショナルスーパーミドル級王座決定戦を行い、4回47秒KO勝ちを収め王座を獲得した。

2016年6月25日、O2アリーナで元WBA世界ミドル級暫定王者マーティン・マレーとWBAインターナショナルスーパーミドル級タイトルマッチおよびWBA世界同級挑戦者決定戦を行い、12回3-0(118-110×3)の判定勝ちを収め初防衛に成功したとともにスーパー王者フェリックス・シュトルムへの挑戦権を獲得した[10][11]

2016年12月8日、WBAはスーパー王者フェリックス・シュトルムの王座返上に伴いWBA世界スーパーミドル級1位のヒョードル・チュディノフと同級2位のグローブスにWBA世界スーパーミドル級スーパー王座決定戦を行うよう指令を出した[12]

2017年4月21日、WBAはWBA世界スーパーミドル級1位のヒョードル・チュディノフと同級2位のグローブスに対しWBA世界スーパーミドル級スーパー王座決定戦を行うよう再度指令を出し、勝者はWBA世界スーパーミドル級正規王者との対戦を義務付けた[13][14]

2017年5月27日、シェフィールドブラモールレーンでWBA世界スーパーミドル級1位のヒョードル・チュディノフとWBA世界同級スーパー王座決定戦を行い、6回1分14秒TKO勝ちを収め王座を獲得した[15][16]

2017年10月14日、SSEアリーナ・ウェンブリーでWBA世界スーパーミドル級9位のジェイミー・コックス英語版WBSS同級準々決勝およびWBA世界同級タイトルマッチを行い、4回1分42秒KO勝ちを収め初防衛に成功、WBSS準決勝進出を果たした。WBSS準決勝では元WBA世界ミドル級暫定王者でIBO世界スーパーミドル級王者のクリス・ユーバンク・ジュニアと対戦になった[17][18][19]

2018年2月17日、マンチェスター・アリーナで元WBA世界ミドル級暫定王者でIBO世界スーパーミドル級王者のクリス・ユーバンク・ジュニアとWBSS同級準決勝およびWBA世界同級タイトルマッチを行い、12回3-0(117-112、116-112、115-113)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功、WBSS決勝に進出した[20][21][22]

2018年6月2日、ロンドンのO2アリーナでカラム・スミスとWBSSスーパーミドル級決勝およびWBA世界同級タイトルマッチを行うことが決まっていたが、グローブスが肩を負傷したことで延期された[23]

2018年9月28日、サウジアラビアジッダキング・アブドゥッラー・スポーツシティカラム・スミスとWBSS同級決勝およびWBA世界スーパーミドル級タイトルマッチを行い、7回2分4秒KO負けを喫し3度目の防衛に失敗、王座から陥落し準優勝に終わった[24]

2019年1月28日、現役引退を表明した[25]

獲得タイトル

  • コモンウェルスイギリス連邦スーパーミドル級王座
  • BBBofC英国スーパーミドル級王座
  • WBAインターコンチネンタルスーパーミドル級王座
  • EBU欧州スーパーミドル級王座
  • WBC世界スーパーミドル級シルバー王座
  • WBAインターナショナルスーパーミドル級王座
  • WBA世界スーパーミドル級スーパー王座(防衛2)

脚注

  1. ^ George Groves - how a shy youngster grew up to negotiate the biggest fight of his life... he's a control freak ready to beat Carl Froch Daily Mail 2014年5月28日
  2. ^ 正規王者クレバーリー、急造挑戦者をストップ ボクシングニュース「Box-on!」 2011年5月22日
  3. ^ George Groves beats veteran Glen Johnson on points”. BBC Boxing (2012年12月15日). 2016年11月24日閲覧。
  4. ^ フロッチ、幸運なTKO防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2013年11月24日
  5. ^ Groves signs with Sauerland ESPN.com 2014年5月20日
  6. ^ フロッチ一撃でグローブスを返り討ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年6月1日
  7. ^ マルティネス&ジャック、両王者が辛くも初防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2015年9月13日
  8. ^ George Groves makes successful return as Brit defeats Andrea Di Luisa in fifth round Daily Mail Online 2016年1月31日
  9. ^ 原田門戸が世界ランカーに惜敗、グローブス再起 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月31日
  10. ^ Groves tops Murray, Eubank destroys Doran Fightnews.com 2016年6月25日
  11. ^ ジョシュアが7回KO勝ち、IBFヘビー級初防衛 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年6月26日
  12. ^ WBA orders Fedor Chudinov, George Groves to fight for vacant super middleweight title ESPN.com 2016年12月8日
  13. ^ WBA addresses super middleweight division Fightnews.com 2017年4月21日
  14. ^ Super Middleweight division WBA公式サイト 2017年4月21日
  15. ^ Groves scores TKO over Chudinov Fightnews.com 2017年5月27日
  16. ^ グローブス“4度目の正直”チュディノフを6回TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月28日
  17. ^ WBSS: Groves KOs Cox in four Fightnews.com 2017年10月14日
  18. ^ Groves retains WBA Super Champion title with KO of Cox WBA公式サイト 2017年10月14日
  19. ^ ナルバエスがWBOバンタム級挑戦権獲得 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月15日
  20. ^ Groves defeats Eubank, headed to WBSS final Fightnews.com 2018年2月17日
  21. ^ Groves retained his WBA Super Championship against Eubank WBA公式サイト 2018年2月18日
  22. ^ グローブスがユーバンクに判定勝ち、WBSS決勝進出 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年2月18日
  23. ^ Groves-Smith WBSS Final Reportedly 9/28 in Jeddah, Saudi Arabia”. Boxing Scene.com (2018年7月25日). 2018年8月1日閲覧。
  24. ^ “Callum Smith knocks out George Groves to land super-middleweight crown”. The Guardian. https://www.theguardian.com/sport/2018/sep/28/callum-smith-knocks-out-george-groves-super-middleweight-crown 2018年10月27日閲覧。 
  25. ^ George Groves Decides To Retire From Boxing”. Boxing Scene.com (2019年1月28日). 2019年2月19日閲覧。

関連項目

外部リンク

空位
前タイトル保持者
タイロン・ツォイゲ
WBA世界スーパーミドル級王者

スーパー王者:2017年5月27日 - 2018年9月28日

次王者
カラム・スミス
前スーパー王者
N/A
WBA世界スーパーミドル級スーパー王者
2017年5月27日 - 2018年9月28日
次スーパー王者
カラム・スミス





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