ジャーティと職業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/06 22:40 UTC 版)
各ジャーティはしばしば固有の職業をもち、成員はその職業を世襲する。そのため、ジャーティの名には職業にかかわるものが少なくない。たとえば、鍛冶職人のジャーティであるローハールは「鉄」を意味するローハ、陶工のジャーティであるクンバールは「陶器」を意味するクンバをそれぞれ語源としている。ただし、ジャーティと職業の結びつきは固定したものではなく、現実には同一のジャーティに属する者が異なる職業に従事することも少なくない。しかし、最下層に位置する不可触民のジャーティ集団の就業状況をみれば、伝統的な職業に従事している割合はまだかなり高い。 上述のように、農作業はすべてのジャーティに開かれており、したがって、様々なジャーティが様々なかたちで農業に参加する。図式的にいえば、上層は地主として、中層は自作農として、下層は小作農として、最下層は農業労働者としてというようなかたちで参入する。もちろん、村によってその様相は異なる。
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