シンクブレイクとは? わかりやすく解説

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シンクブレイク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/19 22:13 UTC 版)

シンクブレイクはアメリカ人ソウルシンガーのリン・コリンス英語版と作詞とプロデュースをしたジェームス・ブラウン1972年に発表した曲シンク(アバウト・イット)英語版からサンプリングされたドラムソロであり、ポピュラー音楽に広く使われている。ドラムソロはジョン・"ジャボ"・スタークス英語版が演奏した[1]

背景と影響

1987年に『シンク(アバウト・イット)』はヒップホッププロデューサーの間で高い人気を誇るシリーズである16種類ものドラムソロを含むアルバムアルティメット・ブレイクス・アンド・ビーツ英語版に収録された[2][3]。その年にイギリスのヒップホップを制作する三人組のビートマスターズ英語版クッキー・クルー英語版の曲「フィーメルズ(ゲット・オン・アップ)」に"Woo! Yeah!"ブレイクを最初にサンプリングしたとして知られる[4]。「フィーメルズ」はイギリスで多少ヒットしたものの、そのブレイクは次の年の1988年ロブ・ベース&DJ E-Zロック英語版イット・テイクス・ツー (ロブ・ベース&DJ E-Zロックの曲)英語版に繰り替えすサンプリングとして使うまで目立った利用も注目も受けなかった[5]。この曲は大部分を『シンク(アバウト・イット)』のサンプリングで構成されていて、大ヒット英語版した[1]

このブレイクは1980年代終盤から1990年代初頭にかけてダンス・ミュージックやヒップホップのレコードなど、いたるところで使われるようになり、現在に至る[4]

有名な"Woo! Yeah!"の部分に加えて、ドラムソロの部分もジャングルドラムンベースブレイクコアなど様々なブレイクビーツのサブジャンルの曲での使用が顕著に見られる[6][7]。サンプリングは使用者の短いアドリブのシャウトを含み、再生速度を速め、シャウトを強調させて使うのが普通である。

関連項目

脚注

  1. ^ a b A Brief History of 'The Think Break', the Funk Classic Sampled 2,000 Times”. WhoSampled. 2018年8月16日閲覧。
  2. ^ Ultimate Breaks and Beats - SBR 516”. Innovative Music Corporation. 2009年10月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月16日閲覧。
  3. ^ Ultimate Breaks & Beats: An Oral History”. Cuepoint. Medium (2017年10月2日). 2018年8月16日閲覧。
  4. ^ a b Samples of Think (About It) by Lyn Collins”. WhoSampled. 2025年4月18日閲覧。
  5. ^ Weingarten, Christopher R. (July 20, 2018). “Best of '88: How Rob Base and D.J. E-Z Rock's 'It Takes Two' Became an Overnight Smash”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/music-news/best-of-88-how-rob-base-and-dj-e-z-rocks-it-takes-two-became-an-overnight-smash-700952/. 
  6. ^ Haven, Simon (2022年8月8日). “Drum Breaks: A Guide To Injecting Character into Your Music”. edmprod. 2025年4月18日閲覧。
  7. ^ Keith, James (2018年11月9日). “The Building Blocks Of Jungle: 10 Samples That Sculpted The UK Sound”. Trench. 2025年4月18日閲覧。

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