シュールリアリスティック・ピローとは? わかりやすく解説

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シュールリアリスティック・ピロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/27 19:54 UTC 版)

『シュールリアリスティック・ピロー』
ジェファーソン・エアプレインスタジオ・アルバム
リリース
録音 1966年10月-11月
ジャンル サイケデリック・ロック フォーク・ロック
時間
レーベル RCA
プロデュース リック・ジャラード
専門評論家によるレビュー
AllMusic Rating link
ジェファーソン・エアプレイン アルバム 年表
  • テイクス・オフ
  • (1966年 (1966)
  • シュールリアリスティック・ピロー
  • (1967年 (1967)
  • アフター・ベイシング・アット・バクスターズ
  • (1967年 (1967)
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シュールリアリスティック・ピロー』(Surrealistic Pillow) は、1967年にリリースされた、アメリカロック・バンドジェファーソン・エアプレインの2作目のアルバム

全米アルバムチャート3位を記録し、RIAAからプラチナ認定を受けている。

解説

デビュー・アルバム『テイクス・オフ(Jefferson Airplane Takes Off)』の制作が終了した直後の1966年5月、ドラマーのアレックス・スキップ・スペンス[注釈 1][2]に代わってスペンサー・ドライデン英語版が3代目ドラマーとして加入した[3]。同年8月、『テイクス・オフ』が発表。10月にはヴォーカリストのシグニー・トリー・アンダーソン英語版が出産を機にバンドを離れた。当初は、出産後に復帰し、それまでは代理のボーカリストで活動を続ける予定だったが、その代理のボーカリストが人気となり、結局、アンダーソンが復帰することはなかった。その代理のボーカリストが、グレイト・ソサエティ英語版に在籍していたグレイス・スリックだった。

スリックはグレイト・ソサエティの楽曲から「ホワイト・ラビット[注釈 2]と義弟のダービー・スリック英語版[注釈 3]が作詞作曲した「あなただけを英語版」("Somebody to Love")[注釈 4]を提供した。

収録曲

邦題は日本盤に準拠[4]

サイド1
  1. おかしな車 "She Has Funny Cars" (ヨーマ・カウコネン英語版マーティ・バリン英語版) – 3:14
  2. あなただけを "Somebody to Love" (ダービー・スリック英語版) – 3:00
  3. マイ・ベスト・フレンド "My Best Friend" (アレックス・スキップ・スペンス) – 3:04
  4. トゥディ "Today" (バリン、ポール・カントナー英語版) – 3:03
  5. 帰っておくれ "Comin' Back to Me" (バリン)  – 5:23
サイド2
  1. 恋して行こう "3/5 of a Mile in 10 Seconds" (バリン) – 3:45
  2. D.C.B.A.-25 "D.C.B.A.-25" (カントナー) – 2:39
  3. 素敵なあの娘 "How Do You Feel" (Tom Mastin)  – 3:34
  4. 旅する前に "Embryonic Journey" (カウコネン) – 1:55
  5. ホワイト・ラビット "White Rabbit" (グレイス・スリック) – 2:32
  6. プラスティック・ファンタスティック・ラヴァー "Plastic Fantastic Lover" (バリン) – 2:39

2003年リイシュー版ボーナス・トラック

  1. イン・ザ・モーニング "In the Morning" (カウコネン) – 6:21
  2. J.P.P.マックステップ・B・ブルース "J.P.P. McStep B. Blues" (スペンス) – 2:37
  3. ゴー・トゥ・ハー "Go to Her" (Version two) (カントナー, Irving Estes) – 4:02
  4. カム・バック・ベイビー "Come Back Baby" (カバー楽曲、編曲:カウコネン) – 2:56
  5. あなただけを "Somebody to Love" (Mono single version) (ダービー・スリック) – 2:58
  6. ホワイト・ラビット "White Rabbit" (mono single version) (Grace Slick) / D.C.B.A.-25 "D.C.B.A.-25" (インストゥルメンタル、隠しトラック) – 5:21

イギリス盤(1967年発売)

「ドント・スリップ・アウェイ」「カム・アップ・ザ・イヤーズ」「ショーファー・ブルース」[5]はアメリカ盤『テイクス・オフ』を初出とする。

サイド1
  1. マイ・ベスト・フレンド "My Best Friend"
  2. 恋して行こう "3/5 Of A Mile In 10 Seconds"
  3. D.C.B.A.-25 "D.C.B.A.-25"
  4. 素敵なあの娘 "How Do You Feel"
  5. 旅する前に "Embryonic Journey"
  6. ドント・スリップ・アウェイ "Don't Slip Away" (バリン、スペンス)
サイド2
  1. カム・アップ・ザ・イヤーズ "Come Up The Years" (バリン、カントナー)
  2. ショーファー・ブルース "Chauffeur Blues" (Lester Melrose)
  3. トゥディ "Today"
  4. 帰っておくれ "Comin' Back To Me"
  5. あなただけを "Somebody To Love"

参加ミュージシャン

  • グレイス・スリック(Grace Slick) – ピアノ、オルガン、リコーダー、ボーカル
  • ポール・カントナー英語版(Paul Kantner) – ギター、ボーカル
  • ヨーマ・コーコネン英語版(Jorma Kaukonen) – リード・アンド・リズム・ギター、ボーカル
  • ジャック・キャサディ英語版(Jack Casady) – ベース、ファズ・ベース、リズム・ギター
  • スペンサー・ドライデン英語版(Spencer Dryden) – パーカッション
  • マーティ・バリン英語版(Marty Balin) – ギター、ボーカル

脚注

注釈

  1. ^ 予告なしにメキシコで休暇を取ったので解雇された。
  2. ^ グレイト・ソサエティのオリジナルはジェファーソン・エアプレイン版よりも長尺の約6分の楽曲だった。
  3. ^ グレイト・ソサエティにはスリック、彼女の当時の夫ジェリー・スリック、ジェリーの弟ダービーが在籍していた。
  4. ^ グレイト・ソサエティで録音された際の曲名は"Someone to Love"。

出典

  1. ^ Tamarkin (2024), pp. 65–66.
  2. ^ Tamarkin (2024), p. 72.
  3. ^ Discogs”. 2025年8月27日閲覧。
  4. ^ Discogs”. 2025年8月27日閲覧。

引用文献

  • Tamarkin, Jeff (2024). Got a Revolution!: The Turbulent Flight of Jefferson Airplane. Atria Books. ASIN B00AK80EKI 



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