シュロック型カルベン錯体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 00:55 UTC 版)
「カルベン錯体」の記事における「シュロック型カルベン錯体」の解説
一方、リチャード・シュロックはタンタルなどのアルキル錯体を研究し、その過程で別のタイプのカルベン錯体を発見した。これはアルキル配位子の金属と結合した炭素上の水素が金属上に1,2-シフトして生成するものであった。このような合成法で得られる錯体をシュロック型カルベン錯体という。シュロック型カルベン錯体は金属上のアルキル基の電子供与性のため金属が電子過剰状態となるため、それに結合しているカルベン炭素も同様に電子過剰となり、求核性を示す。シュロック型カルベン錯体には18電子則を満たさないものがしばしば見られる。
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