シシマツリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 14:22 UTC 版)
熊を捕えた翌日は、シシマツリと呼ばれる行事が催される。シシマツリでは熊肉を分配したり、招待客を迎える前には肉を煮てナヤ汁と呼ばれるものを食べ、来客を迎えた祝宴ではナヤニと呼ばれる熊の雑肉と豆腐と山菜の味噌煮が振る舞われる。また肉の分配は、獲れた日の参加者全員に平等に分配され、狩場に行けない小学生も当日参加していれば分配される。肉の配分はくじ引きで公正に行われる。また山熊田の成人した者だけで熊の胆を乾燥させる作業もある。毎日2、3人の男性が朝から翌朝まで寝ずの番で囲炉裏の炭火で乾燥作業を約20日間続ける。貴重品な熊の胆は参加者に分け与えられ、各家庭が常備薬として持っていた。皮は売って祭りの費用に充てられるが、熊の肝は売るようなことはなかったと云う。
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