シグネチャー・レコードとは? わかりやすく解説

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シグネチャー・レコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/22 02:21 UTC 版)

シグネチャー・レコード
設立 1939年
設立者 ボブ・シール
解散 1948年 ?
現況 現存せず
ジャンル ジャズ
アメリカ合衆国
本社所在地 ニューヨーク

シグネチャー・レコード (Signature Records) は、1939年に、当時17歳だったボブ・シールが創業した、ジャズ専門のレコードレーベル。契約していたおもなミュージシャンには、コールマン・ホーキンスアール・ハインズエロル・ガーナーレスター・ヤングらがいた。

シールは、14歳にして自身の番組をもつディスクジョッキーとなり、自身が所有するジャズ雑誌を編集し、クラリネット奏者として様々なバンドで演奏する活動をニューヨークでおこなっていた。彼は、17歳のときにシグネチャー・レコードを立ち上げた。シールは、このレーベルのプロデューサーであり、社長であった[1]。レーベルの音楽監督を務めたのは、バンドリーダーだったレイ・ブロック英語版であった[2]

一部の資料は、シグネチャー・レコードが1948年に廃業したとしている[1][3]。しかし、別の資料では、このレーベルが1950年代にもレコードをリリースし続け、活動が止まったのは1950年代後半であったともいう[2]フリーランスプロデューサーとして、デッカ・レコードや、その傘下にあったコーラル・レコードブランズウィック・レコードといったレーベルに関わり[1]ドット・レコード英語版A&R担当の副社長を務めた後[4]、シールは1959年5月に、シグネチャー・レコードの再開を公表した[5]。この取り組みは、ハノーヴァー・レコード (Hanover Records) の共同所有者の一人であったスティーヴ・アレン (Steve Allen) との協力によって準備されたものだったようで、アレンによってハノーヴァーとの提携が持ちかけられた[6]。新会社はハノーヴァー=シグネチャー・レコード (Hanover-Signature Records) と称された[5]。音楽監督には、ドットやコーラルでシールと一緒に働いたバンドリーダーのミルトン・ディラグ英語版が指名された[7]

新会社は、両方のレーベルでのレコード・リリースを続けた。シールは、当時の妻であった歌手テレサ・ブリュワーのレコードを、1983年までプロデュースし続けた[8]。ハノーヴァーのリリースは、1961年まで続いた[9]。シールは、シグネチャーで録音された音源を、後に設立したフライング・ダッチマン・レコードフライング・ダッチマン・レコードからリイシューした[10]

脚注

  1. ^ a b c Bob Thiele | Biography & History | AllMusic”. AllMusic. 2016年7月6日閲覧。
  2. ^ a b The Labels of Bob Thiele”. Both Sides Now Publications. 2016年12月17日閲覧。
  3. ^ Bob Thiele, 73, Record Producer for Jazz Legends”. The New York Times (1996年2月1日). 2016年7月5日閲覧。
  4. ^ Billboard Magazine”. pp. 3–4 (1959年4月27日). 2025年6月22日閲覧。
  5. ^ a b Gart, Galen (2002). First Pressings: 1959. Big Nickel Publications. ISBN 9780936433097. https://books.google.com/books?id=ojBLAAAAYAAJ&q=%22steve+allen%22+hanover 2016年12月17日閲覧。 
  6. ^ Billboard Magazine”. p. 11 (1959年6月1日). 2025年6月22日閲覧。
  7. ^ Billboard Magazine”. p. 2 (1959年6月1日). 2025年6月22日閲覧。
  8. ^ Signature Label Discography”. cat45.com. 2025年6月22日閲覧。
  9. ^ 45 Discography for Hanover Records - ウェイバックマシン(2021年5月13日アーカイブ分)
  10. ^ Kennedy, Gary W. (2003). “Signature (ii)”. Grove Music Online (英語) (8th ed.). Oxford University Press.

関連項目

外部リンク




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