シカゴ5とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > シカゴ5の意味・解説 

シカゴ5

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/25 00:55 UTC 版)

『シカゴ5』
シカゴスタジオ・アルバム
リリース
録音 1971年9月20日 - 29日
ニューヨーク、コロムビア30番街スタジオ
ジャンル ロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース ジェイムズ・ウィリアム・ガルシオ
専門評論家によるレビュー
シカゴ アルバム 年表
アット・カーネギー・ホール (1971年) シカゴ5
(1971年)
シカゴ6
(1973年)
テンプレートを表示

シカゴ5」(原題:Chicago V)は、アメリカ合衆国ロック・バンドシカゴ1972年に発売した4作目のスタジオ・アルバム。当時、2枚組のアルバムが3回連続して発売され、さらにライヴ・アルバムのボックスセットが発売された後で、このバンドの初めての1枚もののアルバムとして発売されたことで知られている。

歴史

1971年シカゴ3に続くもので、2枚組を作成するという姿勢を改め、より簡潔な曲を一枚ものにまとめようという方針で制作された。シカゴ5は、ロバート・ラムが多くの曲を書いていることでも知られている。10曲中8曲がラム一人によって書かれている。テリー・キャスがアルバムの最後に収録されている「アルマ・マター」を作曲しヴォーカルも担当しているのだが、この曲を聴くとキャスがアコースティック・ギターも演奏できることがわかる。ベーシストのピーター・セテラは全くこのアルバムには曲を提供していないが、それでもヴォーカルを取り、ベースを弾いている。セテラは「While the City Sleeps」ではワウワウ・ペダルまで使用しているのである。セテラは、次回以降のアルバムでは曲を提供している。

「アット・カーネギー・ホール」が1971年10月に発売されたのだが、シカゴ5の録音はその直前の1971年9月に行われた。わずか一週間あまりで仕上げられたにもかかわらず、翌1972年夏まで発売は延期された。アルバムの発売に先立ってシングル「サタデイ・イン・ザ・パーク」が発売され、その時点までのバンドの最大のヒットとなった(アメリカ国内で第3位まで上昇)。アルバム自体は批評家に好評をもって迎えられ、1972年に最もヒットしたアルバムとなった。シカゴのアルバムの中で初めて第1位になり、アメリカ国内のチャートで発売時に24位でチャートインした後、9週間1位を保ったのである。続いて発売された2枚目のシングル「ダイアログ・パート1&2」もトップ30入りした(24位まで上昇)。

2002年には3曲のボーナス・トラックが追加されたリマスター盤がライノ・レコーズから再発売された。追加曲は、ラム作曲の「リチャードと彼の友人達のための歌」のリハーサルを収録したもの(この曲は「アット・カーネギー・ホール」で初めて演奏された)、キャスの「ミシシッピ・デルタ・シティ・ブルース」(後にシカゴ11で再度録音され、発売された)、そして一曲に編集された「ダイアログ」である。

2011年8月17日ワーナーミュージック・ジャパンから、このアルバムのハイブリッドSACDが「ワーナー・プレミアム・サウンド・シリーズ」の中の一枚として発売された[2]

収録曲

Side One
# タイトル 作詞・作曲 Vocals 時間
1. 「A Hit by Varèse」 Lamm Lamm
2. 「All Is Well」 Lamm Lamm
3. 「Now That You've Gone」 Pankow Kath
4. 「Dialogue (Part I)」 Lamm Kath, Cetera
5. 「Dialogue (Part II)」 Lamm Kath, Lamm, Cetera
Side Two
# タイトル 作詞・作曲 Vocals 時間
6. 「While the City Sleeps」 Lamm Lamm
7. 「Saturday in the Park」 Lamm Lamm, Cetera
8. 「State of the Union」 Lamm Cetera
9. 「Goodbye」 Lamm Cetera
10. 「Alma Mater」 Kath Kath

ボーナス・トラック(2002年の再発盤)

  1. "A Song For Richard And His Friends (Studio Version,without Vocals)" (Lamm) – 8:15
  2. "Mississippi Delta City Blues (First Recorded Version, with Scratch Vocal)" (Kath) – 5:28
  3. "Dialogue (Part I & II) (Single Edit)" (Lamm) – 5:02

パーソネル

チャート

アルバム

Year Chart Position
1972 ビルボード・ブラック・アルバム 33
1972 ビルボード・ポップ・アルバム 1
1972 ビルボード・ジャズ・アルバム 1

シングル

Year Single Chart Position
1972 "ダイアログ (Part I & II)" ビルボード・ポップ・シングル 24
1972 "サタデイ・イン・ザ・パーク" ビルボード・ポップ・シングル 3

認定

Organization Level Date
RIAA – USA ゴールド 1972年7月31日
RIAA – USA プラチナ 1986年11月21日
RIAA – USA ダブルプラチナ 1986年11月21日

  1. ^ Planer, Lindsay. “Chicago V - Chicago : Songs, Reviews, Credits, Awards”. AllMusic. 2012年6月18日閲覧。
  2. ^ Warner Premium Sound 17 August 2011 releases” (Japanese). 2011年11月3日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「シカゴ5」の関連用語

シカゴ5のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



シカゴ5のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのシカゴ5 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS