ゴニアタイト目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/24 09:50 UTC 版)
ゴニアタイト目 | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]()
研磨され縫合線が認められるゴニアタイトの化石
|
|||||||||||||||
地質時代 | |||||||||||||||
デボン紀 - ペルム紀 | |||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||
Goniatitida Hyatt, 1884 |
|||||||||||||||
亜目 | |||||||||||||||
|
ゴニアタイト目(ゴニアタイトもく)は、アンモナイト亜綱に属する頭足類の目[1]。古生代の中期デボン紀ごろに出現し、ペルム紀にかけて繁栄した[2]。ペルム紀末の大量絶滅を乗り越えることはできず、ここで途絶えている[2]。
より後の時代に生息したアンモナイト目と比較して殻構造が単純な傾向にあり[3]、螺環は密巻きかつ側面が丸みを帯びるものが多い[4]。隔壁が接する縁の部分である縫合線の形状もセラタイト目やアンモナイト目と比較して単純であり[2]、少数の山と谷で構成されていて分岐を伴わない[5]。ただし、ペルム紀のグアダルピアン世に出現したサイクロロバス科のゴニアタイトは非常に複雑な縫合線を持ち、また殻全体の形状も球形から扁平化する進化傾向を示している[6]。
系統発生的には、本目はアゴニアタイト目(アナルセステス目とも)から本目が派生したとされる[2][4]。また本目からプロレカニテス目とクリメニア目が派生したと考えられている[4]。
脚注
出典
- ^ Robert G. Jenkins. “アンモナイトの系統”. 古生物の部屋. 2025年9月2日閲覧。
- ^ a b c d 『小学館の図鑑NEO 大むかしの生物』小学館、2004年12月20日、71頁。ISBN 4-09-217212-5。
- ^ 早川浩司「アンモナイト学」『化石』第74巻、2003年、85-88頁、doi:10.14825/kaseki.74.0_85。
- ^ a b c 東條文治、安井謙介「示準化石教材に使用するゴニアタイト化石の分類群について」『名古屋芸術大学研究紀要』第38巻、2017年、195-200頁。
- ^ “縫合線のふしぎ”. みちのくはアンモナイトの宝庫. 東北大学総合学術博物館. 2025年9月2日閲覧。
- ^ “縫合線の“進化””. みちのくはアンモナイトの宝庫. 東北大学総合学術博物館. 2025年9月2日閲覧。
- ゴニアタイト目のページへのリンク