クレセント・ウィンド作戦とは? わかりやすく解説

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クレセント・ウィンド作戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:31 UTC 版)

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クレセント・ウィンド作戦
アフガニスタン紛争 (2001年-2021年)
2001年10月7日 - 11月
場所アフガニスタン
結果 アメリカ軍とイギリス軍の勝利
衝突した勢力
アメリカ合衆国
イギリス
アフガニスタン
指揮官
トミー・フランクス英語版
チャールズ・F・ウォルド英語版
ムハンマド・オマル
戦力

アメリカ空軍


第509爆撃航空団英語版
第28爆撃航空団英語版
アメリカ海軍
第8空母航空団英語版
第11空母航空団英語版
イギリス空軍
 イギリス海軍
不明
被害者数
戦死3人(誤射による) 戦死6,000人+
アフガニスタン紛争 (2001年-2021年)

クレセント・ウィンド作戦 (クレセント・ウィンドさくせん) は、2001年10月から11月にかけてアフガニスタン上空で行われた米英軍の航空作戦である。空爆作戦は、空爆のための標的情報を提供する地上のイギリス軍特殊部隊によって支援された。この作戦はタリバンを著しく弱体化させ、11月に行われた北部同盟による攻勢に道を開き、アフガニスタンのタリバン支配地域を迅速に制圧した。

先制攻撃

最初の攻撃はミズーリ州ホワイトマン空軍基地から、10月7日夜に第509爆撃航空団英語版B-2A爆撃機2機が離陸し、その後10月8日と9日の夜にも2機が離陸して行われた。これらの爆撃機は、第18空軍の調整のもと、第60航空機動航空団英語版第349航空機動航空団英語版第319偵察航空団英語版KC-10AKC-135空中給油機を使用して、まずカリフォルニア沖、次にハワイグアムマラッカ海峡、そしてディエゴガルシア島付近で5度目の給油を行い、GBU-31 JDAM精密誘導爆弾でアフガニスタンの目標を爆撃した。爆撃後、インド洋上で空中給油を行い、グアム島アンダーセン空軍基地に着陸した。ここで乗組員は交代し、ホワイトマン空軍基地に帰還した。B-2A爆撃機はアフガニスタンの目標に到達するまでに30時間の飛行を要し、元の乗組員は最長で44時間20分、合計70時間稼働した。この作戦は史上最長の戦闘爆撃出撃となっている[1]

当初の目標は、指揮統制拠点、防空施設、および小規模のタリバン空軍カブールヘラートカンダハルザランジ英語版マザリ・シャリフの空港が標的となった。タリバンの航空部隊は40人のパイロットを持ち、約50機のMiG-21戦闘機とSu-22戦闘爆撃機が飛行可能と考えられていた。しかし、従来の迎撃機としての懸念よりも、最終的に爆薬を搭載してアメリカ軍野営地への自爆攻撃に使用されることへの懸念が強かった[2]

初日のB-2A爆撃機による爆撃に続き、アンダーセン空軍基地からディエゴガルシア島に展開したB-52爆撃機10機、第28爆撃航空団英語版B-1B爆撃機5機または8機がJDAMMk82無誘導爆弾の両方で攻撃を行い、空母カールビンソン(USS Carl Vinson, CVN-70)艦載の第11空母航空団英語版(CVW-11)から第213戦闘飛行隊英語版(VF-213)のF-14D戦闘機がGBU-12英語版およびGBU-16英語版誘導爆弾を搭載して参加したほか、AIM-54CAIM-7MAIM-9L空対空ミサイルを搭載しての上空警戒も行われたが、タリバンが妨害する確率は低かった。また、第117空中早期警戒飛行隊英語版(VAW-117)のE-2C早期警戒機による支援も行われた[3]。初日の夜、一部の搭乗員は対空砲(AAA)や携帯式地対空ミサイル(MANPADS)の攻撃に遭遇したと報告しているが、タリバンの航空機が離陸することはなく、事実上、すべての航空機が破壊された[4]

第一次攻撃の数時間後、空母エンタープライズ(USS Enterprise, CVN-65)艦載の第8空母航空団英語版から第41戦闘飛行隊(VF-41)のF-14A戦闘機と第141電子攻撃飛行隊英語版(VAQ-141)のEA-6B電子戦機が増派されたほか[5]イギリス海軍原子力潜水艦トラファルガー英語版(HMS Trafalgar,S107)と原子力潜水艦トライアンフ英語版(HMS Triumph,S93)が巡航ミサイルによる攻撃を行った[6]

脚注・出典




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