クラゲとクラゲ型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/01 04:13 UTC 版)
「クラゲ (体制)」の記事における「クラゲとクラゲ型」の解説
クラゲは一般にプランクトンであるが、ここで言うクラゲは体制の型であるから、必ずしも名称や印象とは一致しない。たとえば十文字クラゲ類は固着性であるが、構造的にはクラゲである。管クラゲの場合、群体全体はゼリー状で浮遊性であるからクラゲと呼ばれるが、これは群体であり、多数の個虫の集団である。それを個々に見れば、傘を持つクラゲ型の個体も多く含まれるが、たとえば栄養個虫と呼ばれるものは、円筒形の体に大きな口を持ち、明らかにポリプ型である。逆に群体を作るヒドロ虫類の中にはクラゲを放出せず、退化した形で生殖個虫の上に形成されるだけ、という例があるが、これはクラゲ型がクラゲにならない例でもある。 またクラゲ型ではあるがあまり遊泳も浮遊もしないものにサカサクラゲやエダアシクラゲがある。前者は傘の上面を下に、底質に張り付くことが多い。後者は触手に付着器を持ち、それによって海藻などに張り付いていることが多い。その近縁群であるハイクラゲは更に匍匐生活に適応し、傘型をほぼ失っている。
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