カーディナル (カクテル)
(キール・カーディナル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/22 12:52 UTC 版)
カーディナル(Cardinal)とは、赤ワインをベースに、カシス・リキュールを加えたカクテルの1種のことである。なお、Cardinalを片仮名表記した時、カーディナル以外にも、カージナルやカーディナールやカーディンやカルディナルやカルディナールなどと書かれることもあるが、本稿では以降カーディナルという表記で統一する。このカーディナルは、キール(Kir)のバリエーションといった意味合いで、キール・カーディナル(Kir Cardinal)とも呼ばれる。
概要
キールというカクテルの白ワインを、赤ワインに変えたカクテルがカーディナルである 。 ただし、赤ワインは赤ワインでも、ボジョレーを使わねば「カーディナル」とは言えないとする場合、つまり、ボジョレーの赤ワインに限定される場合もある [1] [2] 。 さて、カクテル名のカーディナル(英語:Cardinal、ラテン語:Cardinalis)というのは、枢機卿という意味である。このカクテルは、赤い色のリキュールであるカシス・リキュール以外にも赤ワインを使うので、当然赤色のカクテルに仕上がるわけだが、この赤い色をカトリックの高位僧が身につける赤いケープに見立てて、「カーディナル」という名が付けられた [3] 。 一説によると、白ワインをベースとしたキールの人気に乗じ[要出典] 、 フランスのボジョレー地方のワイン製造者が[要検証 ] 、カトリック高位聖職者の赤い服をイメージして作ったカクテルだという 。
なおこれとは別に、ジン・ドライベルモット・カンパリを用いたカクテルについても「カーディナル」という名前が付けられているが、これはネグローニのバリエーションであり、全く別物である。
標準的なレシピ
- 赤ワイン : カシス・リキュール = 4:1 〜 9:1
作り方
ワイン・グラスに、赤ワインとカシス・リキュールを注ぎ、軽くステアすれば完成である。
備考
- 赤ワインとカシス・リキュールの割合は、飲む人の好みによって増減される。
- キールの場合とは違って、あまり冷たくすることは求められないが、それでも限度はある。
- カシス・リキュールは、「クレーム・ド・カシス」(Creme de Cassis) が指定されることもある[1][3]。
関連項目
出典
- ^ a b 福西 英三、花崎 一夫、山崎 正信 『新版 バーテンダーズマニュアル』 p.292 柴田書店 1995年10月31日発行 ISBN 4-388-05765-7
- ^ 成美堂出版 編集 『リキュールとカクテルの事典』 p.47 成美堂出版 2001年8月20日発行 ISBN 4-415-00835-6
- ^ a b 花崎 一夫 監修 『カクテルハンドブック(ニューセレクション132)』 p.134 永岡書店 1997年11月10日発行 ISBN 4-522-31073-0
キール・カーディナル(キール・カルディナル)(Kir Cardinal)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/30 07:09 UTC 版)
「キール (カクテル)」の記事における「キール・カーディナル(キール・カルディナル)(Kir Cardinal)」の解説
キールの白ワインを、赤ワインに変えると、「キール・カーディナル」となる。なお、キール・カーディナルは、しばしば、単に「カーディナル」と呼ばれる。ただし、赤ワインは赤ワインでも、ボジョレーを使わねば「カーディナル」とは言えないとする場合、つまり、ボジョレーの赤に限定される場合もある。
※この「キール・カーディナル(キール・カルディナル)(Kir Cardinal)」の解説は、「キール (カクテル)」の解説の一部です。
「キール・カーディナル(キール・カルディナル)(Kir Cardinal)」を含む「キール (カクテル)」の記事については、「キール (カクテル)」の概要を参照ください。
- キール・カーディナルのページへのリンク