キンチェムとは? わかりやすく解説

キンチェム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/21 00:55 UTC 版)

キンチェム[† 1]Kincsem1874年3月17日 - 1887年3月17日)はハンガリーの歴史的競走馬。名前はハンガリー語で「私の宝物」の意味(恋人同士や夫婦の間で使うと「あなた」の意味になる)。デビューから引退までの無敗記録としては世界記録となる54戦54勝の記録を持つ。デビューからの連勝記録としてもプエルトリコカマレロに破られたものの、いまだそれに次ぐ2位の記録である。


キンチェム (Kincsem)血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 タッチストン系

Cambuscan
1861 栗毛
イギリス
父の父
Newminster
1848 鹿毛
イギリス
Touchstone Camel
Banter
Beeswing Doctor Syntax
Ardrossan Mare
父の母
The Arrow
1850 鹿毛
イギリス
Slane Royal Oak
Orville Mare
Southdown Defence
Feltona

Waternymph
1860 栗毛
ハンガリー
Cotswold
1853 鹿毛
イギリス
Newcourt Sir Hercules
Sylph
Aurora Pantaloon
Lady
母の母
The Marmaid
1853 鹿毛 イギリス
Melbourne Humphrey Clinker
Cervantes Mare
Seaweed Slane
Seakale
母系(F-No.) (FN:4-o) [§ 2]
5代内の近親交配 Slane3×4、Camel4×5、Whalebone5.5×5 [§ 3]
出典
  1. ^ [1]
  2. ^ [1]
  3. ^ [1]

注釈

  1. ^ 日本では長い間「キンツェム」として知られてきたが、ハンガリー語の発音では「キンチェム」の方が近い。ハンガリー政府観光局もこちらの名称で同馬を紹介している。
  2. ^ ハイフライヤー系最後の歴史的種牡馬。引退後すぐにハンガリーに輸出されたが、イギリスに残したフォルモサがクラシックを4勝(牝馬三冠+2000ギニー)するなど活躍しハイフライヤー系種牡馬として最後のイギリスリーディングサイアーを獲得した。東欧ではドイツで4回、ハンガリーで15回リーディングサイアーを奪取した。
  3. ^ ただし、19世紀後半のオーストリア・ハンガリー帝国においては、キンチェムの勝ったクラシック相当のレースに帝国内の有力馬がこぞって出走したというわけでなく、各都市でクラシック的なレースがいくつも開催されていた。

出典



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