ガリウム・ガドリニウム・ガーネット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/07/04 06:55 UTC 版)
| ガリウム・ガドリニウム・ガーネット | |
|---|---|
| 分類 | 人工鉱物 |
| 化学式 | Gd 3Ga 5O 12[1] |
| 結晶系 | cubic |
| モース硬度 | 6.5[1] (7.5との情報源もあり) |
| 光沢 | 硝子質～亜硝子質[1] |
| 色 | 無色透明から淡褐色または黄色。オレンジ色や青色の場合もある。[1] |
| 比重 | 7.05 (+.04, -.10)[1] |
| 密度 | 7.08 g/cm3 |
| 研磨光沢 | 硝子質～亜硝子質[1] |
| 光学性 | 単屈折[1] |
| 屈折率 | 1.970 (+.060)[1] |
| 複屈折 | 無し[1] |
| 多色性 | 無し[1] |
| 分散 | .045[1] |
| 蛍光 | 短波では中程度から強いピンクがかったオレンジ色[1] |
| プロジェクト:鉱物／Portal:地球科学 | |
ガリウム・ガドリニウム・ガーネット（Gadolinium Gallium Garnet, GGG）（Gd
3Ga
5O
12）は柘榴石グループの合成結晶素材で、機械的、熱的、光学的に優れた特性を持つ。
解説
一般に無色である。結晶は立方格子で、密度は7.08g/cm3、モース硬度は6.5から7.5程度である。結晶はチョクラルスキー法で製造される。製造中に、色調を変えるために様々なドーパントを添加することができる。この材料は、様々な光学部品の製造や、光磁気フィルム（磁気バブルメモリ）の基板材料としても使用されている[2]。 また、模造ダイヤモンドとして宝飾品にも使用されている。GGGは、イットリウム・鉄・ガーネットなど他の柘榴石類結晶を成長させる際の種としても使用される[3]。
関連項目
- マイクロ引き下げ法
- テルビウム・ガリウム・ガーネット
- イットリウム・アルミニウム・ガーネット
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l (Gia), Gemological. Gem Reference Guide. City: Gemological Institute of America (GIA), 1988. ISBN 0-87311-019-6
- ^ J. F. Greber "Gallium and Gallium Compounds" in Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2012 Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.a12_163
- ^ Holm, U.; Sohlstrom, H.; Brogardh, T. (1984). Yig-Sensor Design For Fibre Optical Magnetic Field Measurements. 2nd Intl Conf on Optical Fiber Sensors: OFS'84. 514. Proc. SPIE 0514, 2nd Intl Conf on Optical Fiber Sensors: OFS'84. pp. 333–6. doi:10.1117/12.945109
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