ガトー・マンケ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/27 07:38 UTC 版)
ガトー・マンケ(フランス語: gâteau manqué)は、フランス発祥のケーキの一種[1]。ケーキ型のマンケ型についても本項で述べる。
概要
フランス語で「ガトー」は「ケーキ」の意で、「マンケ」は「失敗した」「なり損ねた」の意であり、「出来損ないのケーキ」といった意味合いになる[1]。この名の通りに失敗から誕生した料理の1つであり、料理の世界では「最も有名な失敗」とも称される[1]。
1842年、パリのブーランジェリー&パティスリー「メゾン・フェリックス」でビスキュイ・ド・サヴォワ(biscuit de savoie)を作っていた時、メレンゲに油分が混入してしまった[1]。ビスキュイ・ド・サヴォワには使いものにならなくなったメレンゲだったが、オーナーは生地にさらに油脂を加えて円いケーキ型で焼いてみたところ、食感はやや重たくなったが、美味いケーキが焼きあがった[1]。
ガトー・マンケを焼くのに考案されたケーキ型は、のちに「マンケ型」と呼ばれるようになり、様々な形状のマンケ型が現れ、ガトー・マンケ以外のケーキもマンケ型で焼かれるようになっている[2]。
マンケ型

マンケ型(フランス語: moule à manqué)はケーキ型の1つ[2]。
丸型(manqué rond uni)、四角形(manqué carré)、楕円形(manqué ovale)と様々な形状のマンケ型があり、周囲に溝のあるタイプ(manqué rond cannelé)、底がバラの花を連想させるタイプ(fond rosace)もある[2]。
共通的な特徴は、上面と下面の面積に差があって、側面から見たときに台形をしていることが挙げられる[2]。
出典
- ^ a b c d e “世界中で愛される、失敗から生まれた12の料理。”. Madame FIGARO japon (2018年8月15日). 2025年5月19日閲覧。
- ^ a b c d “マンケ型”. 日本洋菓子協会連合会. 2025年5月19日閲覧。
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