ガストフロントを伴うもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/10 03:25 UTC 版)
「メソサイクロン」の記事における「ガストフロントを伴うもの」の解説
ガストフロントとは、積乱雲が減衰期に入った頃に雲の下に溜まった冷気が、一気に地表へと流れ出し(この風を冷気外出流という)、その気流が周囲の暖かい空気との間に作り出す、一種の小規模な寒冷前線である。 ガストフロントは非常に冷たいためその後方は気圧が低い。ただ、前線面では上昇気流が発生しているため、前線の通過時は気圧が急上昇し、その後大きく下降するという経過をたどる。これが原因で、ガストフロント付近の大気(大気場)は傾圧という状態になる。すると、ガストフロントに平行な水平に長い気流の渦管ができる。この渦管の端が積乱雲の上昇気流によって持ち上げられて鉛直に長い渦管に変わると、それを中心に東西南北から(北半球の場合)反時計回りに風が流れ込んで、メソサイクロンになる。 以上が現在有力視されている説である。
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