ガオ・ギニー隕石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 23:21 UTC 版)
ガオ・ギニー隕石 | |
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ガオ・ギニー隕石
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種類 | コンドライト |
分類 | 普通コンドライト |
型 | H5 |
発見国 | ブルキナファソ |
座標 | 北緯11度39分 西経2度11分 / 北緯11.650度 西経2.183度座標: 北緯11度39分 西経2度11分 / 北緯11.650度 西経2.183度[1] |
落下観測 | 観測 |
落下日 | 1960年3月5日 |
プロジェクト:地球科学/Portal:地球科学 |
ガオ・ギニー隕石(ガオ・ギニーいんせき、英語: Gao-Guenie meteorite)は、1960年3月5日にブルキナファソに落下した隕石である。元々はガオ隕石(ガオいんせき、英: Gao)とギニー隕石(ギニーいんせき、英: Guenie)という別の名前が付けられていたが、後に同じものであるとして名称が統合された。
概要
ガオ・ギニー隕石は、1960年3月5日17時頃(現地時間)にブルキナファソ(当時はフランス共同体内のオートボルタ自治共和国[2])南部、ガーナとの国境付近にあるガオ村とギニー村の周辺で観測され、落下した[3]。H5、普通コンドライトに分類される[1]。落下音は100キロメートル離れた首都ワガドゥグーでも聞くことができた。目撃者の証言では、立ち木を裂き、ニワトリ小屋が壊れたとされる。回収された隕石の中で最大のものは、10キログラムの重さがあった[4]。
元々ガオ・ギニー隕石は、ガオ隕石(英語: Gao (Upper Volta) 、Gaoと省略されることもある)とギニー隕石(英: Guenie)という2つの別の隕石であるとされていた。これは、1960年3月5日にガオ隕石が、同年4月にギニー隕石が別々に落下したとされていたからである。しかし研究が進み、2つの隕石は互いに区別が付かず、落下は3月5日の1回のみであるということが明らかになった。これを受け、1999年に、隕石命名委員会が2つの隕石を統合し、ガオ・ギニー隕石とした[1][5]。
脚注
- ^ a b c Meteoritical Bulletin Database: Gao–Guenie
- ^ “1960: The year of independence” (英語). FRANCE24.com. 2025年7月8日閲覧。
- ^ Monica M. Grady, ed (2000) (英語). Catalogue of meteorites: with special reference to those represented in the collection of the Natural History Museum, London; Vol. 1 (5th ed.). ケンブリッジ大学出版局. p. 211. ISBN 978-0-521-66303-8
- ^ Bourot-Denise, Michèle; Urbain Wenmenga; Mireille Christophe (1998). “The Guenie and Gao chondrites from Burkina Faso: probably a single shower of stones”. Meteoritics and Planetary Science 33: A181–A182. doi:10.1111/j.1945-5100.1998.tb01330.x.
- ^ “The Meteoritical Bulletin, No. 83, 1999, July”. ハーバード大学. 2025年7月8日閲覧。
関連項目
固有名詞の分類
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