オートマチック・リレー・エクステンション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:42 UTC 版)
「統合戦術情報伝達システム」の記事における「オートマチック・リレー・エクステンション」の解説
通常、UHF帯を使用している場合、その電波は直進性が高く電離層での反射もないため、水平線の下に隠れている局へは電波が到達しない、すなわち直接情報のやりとりをすることができない。しかし、JTIDSでは受信する局が水平線の向こうにいる場合、送受信双方から直接電波の届く位置にいるネットワーク参加局を中継することで情報を伝達させることができる。中継局には通信衛星を使用することもできる。この機能をオートマチック・リレー・エクステンションと呼ぶ。これによって、電波の特性による弱点を克服し、水平線を越えての広範囲の運用が可能である。 なお、高度10,000 m(約30,000 ft)の高々度にいる局(例えば、早期警戒管制機等)からの場合、水平線までの見通し範囲は半径500 nm(約900 km)程度である。
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