オレグ・クリサとは? わかりやすく解説

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オレグ・クリサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/08 14:46 UTC 版)

オレグ・ヴァシリエヴィチ・クリサ
2022年
基本情報
出生名 Олег Васильович Криса
生誕 (1942-06-01) 1942年6月1日
ウクライナ・ソビエト社会主義共和国 ウハネ
出身地 ソビエト連邦 アメリカ合衆国
学歴 モスクワ音楽院
ジャンル クラシック音楽
職業 ヴァイオリニスト
担当楽器 ヴァイオリン

オレグ・ヴァシリエヴィチ・クリサロシア語: Олег Васильевич Крыса, ウクライナ語: Олег Васильович Криса, ラテン語表記例: Oleg Vasilyevich Krysa, Oleh Vasylovych Krysa;1942年6月1日 - )は、ソ連出身で、アメリカで活動するヴァイオリニスト、教育者。

経歴

生い立ち

1942年、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国・ウハネで生まれ、リヴィウにて育った。6歳からヴァイオリンを始め、1960年にモスクワ音楽院に入学してダヴィッド・オイストラフに師事。モスクワ音楽院在学時より、旧ソ連圏参加者初のパガニーニ国際コンクール優勝を飾るなど、各種のコンクールで名前を轟かせた。

音楽院卒業後

音楽院卒業後は、キエフ・フィルハーモニーのソリストとして活躍するが、その後、再びモスクワに出てソリストとして世界中の著名な指揮者、オーケストラと共演を重ねた。1977年から1987年には、ベートーヴェン弦楽四重奏団の第一ヴァイオリン奏者としても活躍した。

また、教育者としては、20代でウクライナ国立キエフ音楽院の初代の弦楽科主任に就任した。2年後にはグネーシン音楽学校の同ポストに就任。その後モスクワ音楽院でも教授を務めた。

ペレストロイカと米国移住

1988年にペレストロイカ期のソ連を離れて1989年にアメリカに移住[1]イーストマン音楽院の教授を務めた。2009年には、東京芸術大学客員教授の職も務めた。

また、ウクライナにおいてはウクライナ国家芸術アカデミー会員。リヴィウ音楽アカデミー名誉教授。なお、クリサの名を冠した「オレグ・クリサ国際ヴァイオリン・コンクール」が設立され、その第1回が、2013年にリヴィウで開かれている。また、チャイコフスキー国際コンクール他、多くのコンクールの審査員を務めている。

なお、クリサは、ソ連時代の音楽の紹介に努め、アルフレート・シュニトケシルヴェストロフアルチョーモフらの初演を行っている。また、録音活動も活発で、これまでにリリースしたCDは50枚を超える[2]

受賞・栄典

ディスコグラフィ

  • Schnittke: Works for Violin and Cello (BIS, 2004)
  • Schnittke: Violin Sonatas Nos.3 & 4. (BIS, 2004)
  • Prelude in Memoriam Shostakovich (BIS, 2004)
  • Ravel/Martinu/Honegger/Schulhoff (BIS, 1998)
  • Bloch: Concerto For Violin And Orchestra/Poems Of The Sea/Suite Symphonique (BIS, 1995)
  • The Leontovych String Quartet • Shostakovitch/Tchajkovsky (Greystone Records, ASIN: B000FEU70Y)

外部リンク

脚注

  1. ^ オレグ・クリサ”. 2017年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月28日閲覧。
  2. ^ オレグ・クリサ氏迎え、無料アフタヌーンコンサート”. 2017年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月28日閲覧。
  3. ^ Oleg Krysa”. 2017年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月28日閲覧。



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