エレクテウスの妻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/07 07:05 UTC 版)
「プラークシテアー」の記事における「エレクテウスの妻」の解説
このプラークシテアーは、河神ケーピーソスの娘ディオゲネイアとプラシモスの娘で、アテーナイの王エレクテウスの妻となり、ケクロプス、パンドーロス、メーティオーン、プロクリス、クレウーサ、クトニアー、オーレイテュイア、プロートゲネイア、パンドーラーを生んだ。 プラークシテアーはエウリーピデースの散逸した悲劇『エレクテウス』の登場人物で、ここではプラークシテアーは我が子よりも国を大切に考える女性として描かれた。すなわち、アテーナイがエウモルポスと戦争したさい、勝利するには娘を犠牲にしなければならないと神託で告げられたが、プラークシテアーは自ら進んで娘を犠牲に捧げたのである。しかし戦争には勝利したが夫エレクテウスが戦死したため、プラークシテアーは嘆き悲しんだ。アテーナーはプラークシテアーをなぐさめ、娘たちはヒュアキントスの女神(ヒュアキンティディス)として広く知れわたることになること、エレクテウスはポセイドーンの名を得て供犠のさいにその名で呼ばれる名誉を得ることを告げた。またプラークシテアー自身はアテーナーの巫女になったという。
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