エルミート標準形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/09 07:03 UTC 版)
Jump to navigation Jump to search数学の線型代数学におけるエルミート標準形(エルミートひょうじゅんけい、英: Hermite normal form)とは、整数全体 Z についての行列の行階段形と同様の概念である。
非特異正方行列
成分が整数であるような非特異正方行列 M = (mij) がエルミート標準形(Hermite normal form, HNF)であるとは、次を満たすときを言う:
- M は上三角行列である[1]。
- 対角成分 mii が正である。
- i > j に対し、mii > mji ≥ 0 が成立する。すなわち、ある列において、その対角成分よりも上に位置する成分は非負であり、その対角成分よりも小さい。
一般的な行列
より一般的に、成分が整数であるような m×n 行列がエルミート標準形(HNF)であるとは、
- 0 ≤ r ≤ n を満たすような r、および
- 単調増加関数 f: [r + 1, n] → [1, m]
が存在し、M のはじめの r 列がゼロで、r + 1 ≤ j ≤ n に対し
- mf(j)j > 0。
- i > f(j) のときは、mij = 0。
- k < f(j) のときは、mf(j)j > mkj ≥ 0。
が成立することを言う。
エルミート標準形の一意性
成分が整数であるような m×n 行列 A が任意に与えられたとき、
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