エマヌエル・ナバレッテ
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| 基本情報 | |
|---|---|
| 本名 | エマヌエル・ナバレッテ・マルティネス |
| 通称 | Vaquero(カウボーイ) |
| 階級 | スーパーフェザー級 |
| 身長 | 170cm |
| リーチ | 183cm |
| 国籍 | |
| 誕生日 | 1995年1月17日(30歳) |
| 出身地 | メキシコシティ |
| スタイル | オーソドックス |
| プロボクシング戦績 | |
| 総試合数 | 43 |
| 勝ち | 39 |
| KO勝ち | 32 |
| 敗け | 2 |
| 引き分け | 1 |
| 無効試合 | 1 |
エマヌエル・ナバレッテ(Emanuel Navarrete、1995年1月17日 - )は、メキシコのプロボクサー。メキシコシティ出身。現WBO世界スーパーフェザー級王者。元WBO世界スーパーバンタム級王者。元WBO世界フェザー級王者。世界3階級制覇王者。
来歴
2012年2月18日、スンパンゴにてフライ級でプロデビュー。1回TKO勝ちでデビュー戦を飾った。
2012年7月26日、ダニエル・アリゲータとの4回戦で0-3の判定負けを喫した。
スーパーバンタム級
2018年6月2日、ヌエボ・レオン州モンテレイでWBA世界スーパーバンタム級7位のホセ・サンマルティンとWBA世界同級挑戦者決定戦を行い、12回TKO勝ちを収め、同級王者のダニエル・ローマンと暫定王者のモイセス・フローレスとの団体内王座統一戦の勝者への挑戦権を獲得した[1]。
2018年12月8日、ニューヨークのフールー・シアターにて、ワシル・ロマチェンコ対ホセ・ペドラザの前座でWBO世界スーパーバンタム級王者のアイザック・ドグボエとWBO世界同級タイトルマッチを行い、12回3-0(116-112×2、115-113)の判定勝ちで王座獲得に成功した[2]。
2019年5月11日、アリゾナ州ツーソンのツーソン・コンベンション・センターで前WBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエとダイレクトリマッチで再戦し、12回2分2秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[3][4][5]。
2019年8月17日、ロサンゼルスのバンク・オブ・カリフォルニア・スタジアムで、WBO世界スーパーバンタム級10位のフランシスコ・デ・バカとWBO世界同級タイトルマッチを行い、3回1分54秒KO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[6]。
2019年9月14日、T-モバイル・アリーナにてタイソン・フューリー対オットー・ヴァリンの前座でファン・ミゲル・エロルデとWBO世界同級タイトルマッチを行い、4回TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[7]。この試合で、ナバレッテは22万ドル(約2300万円)、エロルデは4万ドル(約430万円)のファイトマネーを稼いだ[8]。
2020年7月11日、階級を上げるためにWBO世界スーパーバンタム級王座を返上した[9]。
フェザー級
2020年8月21日、ヘスス・マグダレノとの空位のWBO世界フェザー級王座決定戦の入札が行われトップランクが25万ドルで落札するも、マグダレノがファイトマネーが安すぎるとしてこの試合を拒否した[10]。
2020年10月9日、ラスベガスでWBO世界フェザー級2位のルーベン・ビラとWBO世界同級王座決定戦を行い、初回、4回と2度のダウンを奪い12回3-0(114-112×2、115-111)の判定勝ちを収め、2階級制覇に成功した[11]。
2021年4月24日、フロリダ州キシミーでWBO世界フェザー級6位のクリストファー・ディアスとWBO世界同級タイトルマッチを行い、3度ダウンを奪い12回に4度目のダウンを奪ったところで、ディアス陣営から試合棄権の意思表示があり、TKO勝ちを収め初防衛に成功した[12]。
2021年10月15日、カリフォルニア州サンディエゴでWBO世界フェザー級1位のジョエ・ゴンサレスとWBO世界同級タイトルマッチを行い、12回3-0(116-112×2、118-110)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した。この試合で、ナバレッテは55万ドル(6280万円)、ゴンサレスは18万5千ドル(2110万円)のファイトマネーを稼いだ[13]。
2021年11月19日、自身のInstagramでトップランクとサンフェル・プロモーションズを離脱してフリーエージェントとなったことを発表した[14]。
2022年6月29日、トップランクと新たに単独で再契約したことが発表された[15][16]。
2022年8月20日、カリフォルニア州のペチャンガ・アリーナでWBO世界フェザー級7位のエドゥアルド・バエスとWBO世界同級タイトルマッチを行い、6回KO勝ちで3度目の防衛に成功した。
スーパーフェザー級
2023年2月3日、アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナでWBO世界スーパーフェザー級王座決定戦を同級3位のリアム・ウィルソンと行い、4回に強打をもらいダウンを奪われ大きなダメージを負ったが、ナバレッテは立て直すと、9回TKO勝ちを収め王座獲得に成功。3階級制覇を達成した。
2023年2月9日、WBO世界フェザー級王座を返上した[17]。
2023年8月12日、アリゾナ州グレンデールのデザートダイヤモンド・アリーナでWBO世界スーパーフェザー級1位のオスカル・バルデスとWBO世界同級タイトルマッチを行い、12回3-0(119-109、118-110、116-112)の判定勝ちを収め王座初防衛に成功した。
2023年9月22日、ナバレッテがスーパー王者の認定要請を行い、WBOが全会一致の投票で承認しナバレッテはスーパー王者に認定された[18]。
2023年11月16日、T-モバイル・アリーナにてシャクール・スティーブンソン対エドウィン・デ・ロス・サントスの前座で、リオデジャネイロオリンピックライト級金メダリストにしてWBO世界スーパーフェザー級11位のロブソン・コンセイソンとWBO世界同級タイトルマッチを行い、12回1-0(114-112、113-113×2)の判定で引き分けるも2度目の防衛に成功した。
ライト級挑戦
2024年5月18日、サンディエゴのペチャンガ・アリーナにてWBO世界ライト級1位のデニス・ベリンチクとWBO世界同級王座決定戦を行うも、約12年ぶりの敗戦となる12回1-2(112-116、116-112、115-113)の判定負けを喫し王座獲得と4階級制覇に失敗した[19]。
2024年12月7日、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでWBO世界スーパーフェザー級暫定王者のオスカル・バルデスとWBO世界同級団体内王座統一戦を行い約1年4ヶ月ぶりに再戦。初回に右フック、4回に右フックからのアッパー、6回に左ボディブローで計3度ダウンを奪い、6回2分42秒KO勝ちを収めバルデスの暫定王座を吸収し王座統一と3度目の防衛に成功した[20]。
2025年5月10日、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでWBO世界スーパーフェザー級1位のチャーリー・スアレスとWBO世界同級タイトルマッチを行い、6回開始早々にナバレッテが偶然のバッティングで左目上をカット、8回開始直後にドクターチェックが入りドクターストップにより試合続行不可となり、8回1秒3-0(78-75、77-76×2)の負傷判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した[21]。しかし、数時間後に試合を中継したESPNが別角度から編集したリプレイ映像からはナバレッテの負傷の原因がバッティングではなくスアレスの左パンチであると確認され、試合を管轄したカリフォルニア州コミッションはレフェリーのエドワード・コリャンテスの誤審により試合の結果を無効試合とするかを求め[22]、同年6月2日付でレフェリーの誤審を認めた上で試合結果を無効試合に変更した[23]。
戦績
- プロボクシング:43戦 39勝 (32KO) 2敗 1分 1無効試合
| 戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2012年2月18日 | ☆ | 1R 終了 | TKO | ミサエル・ラミレス | プロデビュー戦 | |
| 2 | 2012年3月8日 | ☆ | 1R 終了 | TKO | ジョナサン・ロハス | ||
| 3 | 2012年4月12日 | ☆ | 1R 1:52 | TKO | イバン・ドノバン | ||
| 4 | 2012年5月10日 | ☆ | 1R 終了 | TKO | イバン・オチョア | ||
| 5 | 2012年6月21日 | ☆ | 1R 終了 | TKO | イスマエル・ガルニカ | ||
| 6 | 2012年7月26日 | ★ | 4R | 判定0-3 | ダニエル・アルゲータ | ||
| 7 | 2012年12月15日 | ☆ | 2R 1:01 | TKO | ラモン・ペーニャ | ||
| 8 | 2013年3月2日 | ☆ | 4R 2:40 | TKO | アントニオ・グティエレス | ||
| 9 | 2014年8月8日 | ☆ | 4R 終了 | TKO | エマニュエル・ドミンゲス | ||
| 10 | 2014年11月21日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | アルベルト・ルナ | ||
| 11 | 2015年2月21日 | ☆ | 3R 3:00 | TKO | マルコ・アントニオ・ゴンサレス | ||
| 12 | 2015年7月4日 | ☆ | 6R 1:21 | TKO | エンリケ・ベルナッチェ | ||
| 13 | 2015年9月5日 | ☆ | 4R 0:54 | TKO | ジョナサン・レコナ・ラモス | ||
| 14 | 2015年11月28日 | ☆ | 3R 2:59 | KO | リカルド・ローマン | ||
| 15 | 2016年3月5日 | ☆ | 5R 1:55 | TKO | オスワルド・カストロ | ||
| 16 | 2016年7月16日 | ☆ | 2R 2:55 | TKO | ロベルト・プチェッタ | ||
| 17 | 2016年8月13日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | エレアサール・バレンズエラ | ||
| 18 | 2016年10月8日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | マルティン・カシージャス | ||
| 19 | 2017年1月21日 | ☆ | 6R 0:50 | TKO | デニス・コントレラス | ||
| 20 | 2017年3月25日 | ☆ | 1R 2:48 | TKO | サルバドール・エルナンデス | ||
| 21 | 2017年6月24日 | ☆ | 2R 2:28 | TKO | ルイス・ベドージャ・オロスコ | ||
| 22 | 2017年7月29日 | ☆ | 5R 2:20 | TKO | ジョン・ジェミノ | ||
| 23 | 2017年10月28日 | ☆ | 2R 2:43 | TKO | ダニー・フローレス | ||
| 24 | 2018年1月20日 | ☆ | 2R 1:37 | KO | グレン・ポラス | ||
| 25 | 2018年3月10日 | ☆ | 4R 2:31 | TKO | ブレイロール・テラン | ||
| 26 | 2018年6月2日 | ☆ | 12R 0:46 | KO | ホセ・サンマルティン | WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦 | |
| 27 | 2018年12月8日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | アイザック・ドグボエ | WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ | |
| 28 | 2019年5月11日 | ☆ | 12R 2:02 | TKO | アイザック・ドグボエ | WBO防衛1 | |
| 29 | 2019年8月17日 | ☆ | 3R 1:54 | KO | フランシスコ・デ・バカ | WBO防衛2 | |
| 30 | 2019年9月14日 | ☆ | 4R 0:26 | TKO | ファン・ミゲル・エロルデ | WBO防衛3 | |
| 31 | 2019年12月7日 | ☆ | 4R 2:09 | TKO | フランシスコ・オルタ | WBO防衛4 | |
| 32 | 2020年2月22日 | ☆ | 11R 2:20 | TKO | ジョー・サンティシマ | WBO防衛5 | |
| 33 | 2020年6月20日 | ☆ | 6R 2:22 | TKO | ウリエル・ロペス | ||
| 34 | 2020年10月9日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ルーベン・ビラ | WBO世界フェザー級王座決定戦 | |
| 35 | 2021年4月24日 | ☆ | 12R 2:49 | TKO | クリストファー・ディアス | WBO防衛1 | |
| 36 | 2021年10月15日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ジョエ・ゴンザレス | WBO防衛2 | |
| 37 | 2022年8月20日 | ☆ | 6R 1:05 | KO | エデュアルド・バエス | WBO防衛3 | |
| 38 | 2023年2月3日 | ☆ | 9R 1:57 | TKO | リアム・ウィルソン | WBO世界スーパーフェザー級王座決定戦 | |
| 39 | 2023年8月12日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | オスカル・バルデス | WBO防衛1 | |
| 40 | 2023年11月16日 | △ | 12R | 判定1-0 | ロブソン・コンセイソン | WBO防衛2 | |
| 41 | 2024年5月18日 | ★ | 12R | 判定1-2 | デニス・ベリンチク | WBO世界ライト級王座決定戦 | |
| 42 | 2024年12月7日 | ☆ | 6R 2:42 | KO | オスカル・バルデス | WBO世界スーパーフェザー級王座統一戦 WBO防衛3 |
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| 43 | 2025年5月10日 | - | 7R 0:01 | NC | チャーリー・スアレス | ||
| テンプレート | |||||||
獲得タイトル
脚注
- ^ “【ボクモバニュース】ナバレッテとサンマルティンが挑戦者決定戦 2018.6.3”. ボクシングモバイル. 2019年7月12日閲覧。
- ^ “ドグボエまさかの陥落 ナバレッテ殊勲の王座奪取”. Boxing News(ボクシングニュース) (2018年12月9日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ “ナバレッテ返り討ちV1 ドグボエを最終回TKO”. Boxing News(ボクシングニュース) (2019年5月12日). 2019年7月12日閲覧。
- ^ “Boxing News: Navarrete defeats Dogboe again, this time by TKO » July 12, 2019”. fightnews.com (2019年5月12日). 2019年7月13日閲覧。
- ^ “Berchelt-Vargas Rematch Peaked At 1,099,000 Viewers”. BoxingScene.com. 2019年7月13日閲覧。
- ^ “S・バンタム級王者の一角ナバレッテ 3回KOでV2”. Boxing News(ボクシングニュース) (2019年8月18日). 2019年8月19日閲覧。
- ^ “Arum Hails Navarrete "Best Fighter In Mexico", Return on 9/14”. BoxingScene.com. 2019年8月19日閲覧。
- ^ “Tyson Fury vs. Otto Wallin salaries, fight purses: 'Gypsy King' set for seven-figure payday”. CBS Sports (2019年9月14日). 2019年11月20日閲覧。
- ^ “Navarrete Officially Vacates WBO Title, Requests To Be Mandatory at 126”. Boxing Scene.com (2020年7月11日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ “Magdaleno Declined Navarrete Fight, WBO Title Shot Because of Paltry Pa”. Boxing Scene.com (2020年8月21日). 2020年8月29日閲覧。
- ^ ナバレッテが判定で2階級制覇 パワーアップでダウン2度奪取、フェザー級王座獲得 THE ANSWER 2020年10月10日
- ^ “Emanuel Navarrete Drops Christopher Diaz Four Times, Stoppage in Twelfth of Fire-Fight”. Boxing Scene.com (2021年4月24日). 2021年4月25日閲覧。
- ^ “Emanuel Navarrete vs Joet Gonzalez purse, payouts, salaries”. Daily Nation Today (2021年10月). 2021年10月24日閲覧。
- ^ “Emanuel Navarrete announces free agency, could eye unification at featherweight”. Bad Left Hook (2021年11月19日). 2021年12月26日閲覧。
- ^ “EMANUEL NAVARRETE SIGNS DEAL WITH TOP RANK, TAKES ON EDUARDO BAEZ ON AUG. 20”. The Ring (2022年6月29日). 2022年6月29日閲覧。
- ^ “WBOフェザー級王者ナバレッテがトップランクと再契約 8.20サンディエゴで防衛戦”. ボクシングニュース (2022年6月30日). 2022年8月14日閲覧。
- ^ “Emanuel Navarrete Vacates WBO 126-Pound Title, Now At Stake For Ramirez-Dogboe Clash”. Boxing Scene.com (2023年2月9日). 2023年2月12日閲覧。
- ^ “Emanuel Navarrete Granted 'Super Champion' Designation By WBO”. Boxing Scene.com (2023年9月22日). 2023年12月22日閲覧。
- ^ “ナバレッテ4階級制覇ならず ベリンチュク番狂わせの2-1勝ち WBOライト級王座決定戦”. ボクシングニュース (2024年5月19日). 2024年7月2日閲覧。
- ^ “Emanuel Navarrete finishes off Oscar Valdez faster this time”. Boxing Scene.com (2024年12月7日). 2024年12月10日閲覧。
- ^ “Emanuel Navarrete retains title due to favorable ruling on cut”. Boxing Scene.com (2025年5月11日). 2025年6月5日閲覧。
- ^ “California poised to change Emanuel Navarrete-Charly Suarez to no-contest”. Boxing Scene.com (2025年5月11日). 2025年6月4日閲覧。
- ^ “Badou Jack edges Noel Mikaelyan, ends dispute over cruiserweight belt”. Boxing Scene.com (2025年5月4日). 2025年6月4日閲覧。
関連項目
外部リンク
- エマヌエル・ナバレッテ (@vaquero_navarrete) - Instagram
- エマヌエル・ナバレッテの戦績 - BoxRec
| 前王者 アイザック・ドグボエ |
WBO世界スーパーバンタム級王者 2018年12月8日 - 2020年7月11日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 アンジェロ・レオ |
| 空位 前タイトル保持者 シャクール・スティーブンソン |
WBO世界フェザー級王者 2020年10月10日 - 2023年2月9日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ロベイシ・ラミレス |
| 空位 前タイトル保持者 シャクール・スティーブンソン |
WBO世界スーパーフェザー級王者 2023年2月4日 - 現在 |
次王者 N/A |
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