エドワード・キャドバリーとは? わかりやすく解説

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エドワード・キャドバリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/20 15:31 UTC 版)

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エドワード・キャドバリー(Edward Cadbury、1873年 - 1948年11月21日)は、イギリス実業家慈善活動家

エドワード・キャドバリーは、ジョージ・キャドバリーとその最初の妻メアリ(旧姓タイラー)の間に生まれた長男。少年期を過ごした家は、後にウッドブルック・クエーカー・スタディ・センターとなった[1]

1893年に家業であるキャドバリー・ブラザーズの事業に加わり、1899年に専務取締役、1937年に会長となり、1943年に引退した。

この間、父ジョージが設立を進めたセリー・オーク・カレッジズの整備の実務にも手腕を発揮した[1]。この事業に関わった聖書学者J・レンデル・ハリス (J. Rendel Harris) やアルフォンス・ミンガナ (Alphonse Mingana) を支援し、3次にわたりミンガナを中東に派遣するなどして、アラビア語のキリスト教文献等の収集を進め、今日の「ミンガナ・コレクション」をバーミンガム大学にもたらした[1]

また、父ジョージが1901年に買収した『デイリー・ニューズ』の経営にも関わり、1902年に専務取締役のひとりとなり、1911年から1930年まで会長を務めた[2]。父ジョージがこの新聞を手に入れた動機は、労働者の待遇改善を図るキャンペーンを展開するためであったが、エドワードは、父ジョージやチャールス・ブースらとともに、1908年老齢年金法 (Old-Age Pensions Act 1908) の成立に尽力した[2]

エドワードには、1906年に最初の版が公刊され、以降、形態を変えて刊行され続けた『Women's Work and Wages』のほか、『Experiments in Industrial Organisation』(1912年)などの著作がある[3]

引退後の1946年には、文化振興や教育支援などを目的に、自らの名を冠したエドワード・キャドバリー・トラスト (Edward Cadbury Trust) を設立した[4]

出典・脚注

  1. ^ a b c Personalities: Edward Cadbury (1873 - 1948)”. Illuminating Faith. 2012年4月9日閲覧。
  2. ^ a b “Mr Edward Cadbury”. Glasgow Herald: p. 4. (1948年11月21日). http://news.google.com/newspapers?id=hGlAAAAAIBAJ&sjid=gpgMAAAAIBAJ&pg=1579,4864470&dq=edward-cadbury&hl=en 2012年4月9日閲覧。 
  3. ^ Explore the British Library Search - Edward Cadbury”. Btitish Library. 2012年4月9日閲覧。
  4. ^ About Us”. Edward Cadbury Trust. 2012年4月9日閲覧。

参考文献

  • Morgen Witzel (2003). Fifty key figures in management. Routledge key guides. Routledge. pp. 43–47. ISBN 0415369770. 





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