ウーベ・バインとは? わかりやすく解説

ウーベ・バイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 09:09 UTC 版)

ウーベ・バイン
名前
ラテン文字 Uwe Bein
基本情報
国籍 ドイツ
生年月日 (1960-09-26) 1960年9月26日(64歳)
出身地 ヘッセン州
身長 178cm
体重 69kg
選手情報
ポジション MF
利き足 左足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
1978-1984 キッカーズ・オッフェンバッハ 153 (72)
1984-1987 1.FCケルン 64 (17)
1987-1989 ハンブルガーSV 52 (22)
1989-1994 アイントラハト・フランクフルト 150 (38)
1994-1996 浦和レッドダイヤモンズ 68 (25)
1997-1998 VfBギーセン 22 (12)
通算 509 (186)
代表歴
1989-1993 ドイツ 17 (3)
1. 国内リーグ戦に限る。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ウーベ・バインUwe Bein1960年9月26日-)は、ドイツヘッセン州出身の元サッカー選手。ポジションはMF(攻撃的MF)[1]ドイツ語発音では「ウーヴェ・バイン」に近い。

経歴

1980年代中盤から1990年代初頭のドイツを代表する攻撃的MFの一人。柔らかいボールタッチから相手DFの裏を付く鋭いスルーパスを繰り出す事が持ち味であった[2]1978年、下部リーグのキッカーズ・オッフェンバッハでプロデビューを飾り選手としてのキャリアをスタートさせるとドイツ・ブンデスリーガ1.FCケルンハンブルガーSVアイントラハト・フランクフルト等の強豪クラブを渡り歩いた。ブンデスリーガでは300試合に出場、91ゴールを決めている[1]、またフランクフルト所属時の1990-91シーズンは15アシスト[3]、1991-92シーズンは16アシスト[4]、1992-93シーズンは17アシストと[5]、3シーズン連続ブンデスリーガ最多アシストを記録しただけでなく、キッカー誌の選ぶ年間ベストイレブンに4シーズン連続で選出された。この間、1990年のワールドカップ後にはACFフィオレンティーナからオファーを受けたが、移籍はしなかった[6]

フランツ・ベッケンバウアーから移籍の話を持ちかけられ[6]1994年からギド・ブッフバルトと共に日本の浦和レッドダイヤモンズへ移籍。Jリーグ初ゴール(この時2ゴールを決めている[7]。)は11月2日、セカンドステージ第17節の横浜フリューゲルス[8]。この年は、外国人枠の関係もあり、10試合出場に留まったが、翌1995年は4月12日の横浜マリノス戦で2ゴールを決めるなど[9]、38試合に出場18ゴールを決めて[8]、浦和の上位進出に貢献した。特にエースストライカー福田正博とのコンビは絶妙で、彼がこのシーズンに得点王を獲得できたのは、バインの正確なキックから放たれたスルーパスによるところが大きかった[2]。1996年、既に退団が決まっていた中、リーグ最終節の横浜フリューゲルス戦に出場してゴールを決めた[10]。その後も天皇杯では4回戦のセレッソ大阪戦、準々決勝のベルマーレ平塚選でそれぞれ1ゴールを決めたが、準決勝でヴェルディ川崎に敗れて決勝進出を逃し、その試合を最後に帰国した。Jリーグのリーグ戦では通算68試合25ゴールの成績を残した[8]

浦和を退団後は、ドイツ5部リーグでプレーした。

代表歴

1989年10月4日ワールドカップ・イタリア大会予選、フィンランド戦で代表デビューを果たし[11]、1990年のワールドカップ・イタリア大会に出場、4試合出場1得点(1次リーグ第2戦のUAE戦で得点)の活躍で、西ドイツの3度目の世界制覇に貢献した。その後、代表からは外れるが、所属するフランクフルトにおける好パフォーマンスもあって1993年に再び代表に招集された。しかし、監督のベルティ・フォクツの信頼を勝ち取ることは出来ず、1993年9月22日チュニジア戦を最後に代表を外れ[11]、1994年のワールドカップ・アメリカ大会のメンバーからは落選した。西ドイツ代表/ドイツ代表では17試合3得点の成績を残した[1]

引退後

現役を退いた後は、2005年からはブンデスリーガ2部に昇格した古巣キッカーズ・オッフェンバッハのマネージャーとなっている。一方で、自らサッカースクールを創設してサッカー選手育成に尽力している。

個人成績

国内大会個人成績
年度 クラブ 背番号 リーグ リーグ戦 リーグ杯 オープン杯 期間通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
日本 リーグ戦 リーグ杯 天皇杯 期間通算
1994 浦和 - J 10 2 2 0 0 0 12 2
1995 38 18 - 3 2 41 20
1996 20 5 7 1 4 2 31 8
通算 日本 J 68 25 9 1 8 4 84 30
総通算 68 25 9 1 8 4 84 30

代表歴

試合数

  • 国際Aマッチ 17試合 3得点(1989年-1993年)[12]


ドイツ代表 国際Aマッチ
出場 得点
1989 2 0
1990 10 3
1991 1 0
1992 1 0
1993 3 0
通算 17 3

タイトル

ドイツ代表
個人
  • キッカーブンデスリーガチームオブザシーズン:4回(1989-90、1990-91、1991-92、1992-93)
  • ブンデスリーガアシスト王:3回(1990-91、1991-92、1992-93)

脚注

  1. ^ a b c Bein, Uwe” (German). kicker.de. 2019年11月22日閲覧。
  2. ^ a b 福田正博(サッカー解説者)<後編>「いつか監督として再びピッチへ」 publisher=Sports communications”. 2019年11月22日閲覧。
  3. ^ bundesliga 1990-91”. kicker.deleague. 2020年4月9日閲覧。
  4. ^ bundesliga 1991-92”. kicker.deleague. 2020年4月9日閲覧。
  5. ^ bundesliga 1992-93”. kicker.deleague. 2020年4月9日閲覧。
  6. ^ a b 長谷部誠がIndeedでトークイベント、海外移籍のキッカケは「劇的に変えなきゃ」、ウーベ・バイン氏は浦和移籍の裏話「ベッケンバウアーに…」”. 2022年11月15日閲覧。
  7. ^ “94JリーグNICOSシリーズ 第17節第1日”. j-league. https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=687 2020年4月17日閲覧。 
  8. ^ a b c バイン”. Sj-league. 2020年4月9日閲覧。
  9. ^ “’95Jリーグサントリーシリーズ 第8節第1日”. j-league. https://data.j-league.or.jp/SFMS02/?match_card_id=1244 2020年4月17日閲覧。 
  10. ^ 1996 Jリーグ 第30節”. Jリーグデータサイト. 2024年3月26日閲覧。
  11. ^ a b Uwe Bein”. rsssf.com. 2020年4月9日閲覧。
  12. ^ ウーベ・バイン - National-Football-Teams.com

関連項目

外部リンク


ウーベ・バイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 09:18 UTC 版)

赤菱のイレブン」の記事における「ウーベ・バイン」の解説

虚弱体質スタジアムには専用担架まで用意されている。

※この「ウーベ・バイン」の解説は、「赤菱のイレブン」の解説の一部です。
「ウーベ・バイン」を含む「赤菱のイレブン」の記事については、「赤菱のイレブン」の概要を参照ください。

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