ウォレスの所持品伝説の真偽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/14 08:55 UTC 版)
「ウォレスの剣」の記事における「ウォレスの所持品伝説の真偽」の解説
この刃には樋(フラー、fuller)がなく、横からの断面がレンズ豆の形である。全体的な形は現代の戦闘用の剣とほぼ同じだが、オークショットの刀剣類型にはあてはまらない。いうのも、1300年当時、樋がない剣と言うのは、通常はありえないからである。また、剣を打った者の刻印がないことから見ても、この剣は、ヨーロッパ大陸でなく、スコットランドで打たれたものであり、余り高品質とは言えず、そのため後に2回打ち直されている。刃に樋があったからと言って、ウォーレスが本当にこの剣を持っていたかについても、決定的な証拠はない。ただ、事情や状況によっては、これがウォレスの所持品であったとも言えるわけで、この剣がウォレスのものとされるのは、後者のような事情がなせる技なのである。
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